研究課題
基盤研究(C)
翻訳後修飾の網羅的解析系の確立をめざし種々の検討を行った結果、哺乳動物細胞で生ずる主要なタンパク質修飾がin vitroあるいはin vivo代謝標識法で検出可能であることを明らかにした。また、タンパク質N-ミリストイル化をモデル修飾反応としてとりあげ、無細胞タンパク質合成系を用いたin vitro代謝標識法を用いて修飾反応に要求されるアミノ酸配列要求性を検討した結果、これまで知られていなかった新たなアミノ酸配列要求性を見い出した。さらに、この新たに見い出された配列要求性を適用することにより、これまでに見い出さていなかった新規のN-ミリストイル化タンパク質を発見することを目指して、これまでN-ミリストイル化タンパク質の存在が報告されていない哺乳動物由来の膜タンパク質について、特に重要な生理機能を有することが知られているG-タンパク質共役型受容体(GPCR)に注目して解析を行った。その結果、昆虫およびヒト由来の数種類の生体アミンレセプターがN-ミリストイルされていること、このうちカイコ由来のチラミンレセプターがN-ミリストイル化されておりこのN-ミリストイル化されたN-末端は小胞体膜通過し細胞膜表面に露出していることが明らかになった。これらの結果より、ゲノム情報から、新規の翻訳後修飾タンパク質を見い出すのにin vitro及びin vivo代謝標識法が極めて有用であることが明らかになった。
すべて 2005 2004 2003 その他
すべて 雑誌論文 (17件) 図書 (1件) 文献書誌 (6件)
FEBS Journal 272
ページ: 472-481
European Journal of Biochemistry 271
ページ: 863-874
実験医学 22
ページ: 1252-1259
Free Rad.Res. 38
ページ: 27-35
Eur.J.Biochem. 271
Insect Molecular Biology 13
ページ: 531-538
医学と薬学 51
ページ: 697-710
Insect Molecular Biology 12
ページ: 217-223
Journal of Biological Chemistry 278
ページ: 40373-40384
生化学 75
ページ: 373-378
Free Radic.Biol.Med. 35
ページ: 189-199
J.Biol.Chem. 278
Biochem Pharmacol. (In press)
Biochemical Pharmacology (印刷中)