研究課題/領域番号 |
15580099
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 愛媛大学 (2004) 東北大学 (2003) |
研究代表者 |
藤野 貴広 愛媛大学, 総合科学研究支援センター, 助教授 (40292312)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 飢餓 / 脂質代謝 / 骨格筋 / グルコース / トランスジェニックマウス / 転写調節 / ストレス応答 / グルコース飢餓 |
研究概要 |
本研究では、筋組織における栄養ストレス下、特にグルコース飢餓における脂質代謝関連遺伝子の発現誘導メカニズムを解析することによって、生体における代謝変換メカニズムを遺伝子レベルで明らかにすることを目的としている。 我々は、骨格筋におけるAceCS2遺伝子の発現誘導にKLF15(Kruppel-like factor 15)が重要な役割を担っていることを明らかにした。このKLF15は絶食状態における骨格筋で数十倍にまで誘導され、これがSp1との協調的作用によってAceCS2遺伝子の転写調節を行っていることが示された。実際、KLF15を骨格筋由来の培養細胞に導入するだけで、これまで殆ど発現の見られなかったAceCS2遺伝子の発現が数倍にまで上昇した。また、KLF15はグルコーストランスポーターの一つ、Glut4遺伝子の発現誘導を担っていることからも、KLF15が絶食時における遺伝子の発現調節に重要な働きをしていることが予想された。 一方、AceCS2は肝臓に於いては全く発現していない。この発現パターンは抹消組織におけるケトン体代謝の律速酵素である、スクシニルCoA:アセト酢酸CoAトランスフェラーゼと類似している。その生理的理由を解析する目的で、AceCS2を肝臓で高発現するトランスジェニック(Tg)マウスを作成した。また、同時にコントロールとしてAceCS1-Tgマウスも作製した。6ラインのAceCS2-Tgマウスが得られたが、見かけ上は野生型と区別することが出来なかった。また、絶食時における血中グルコース値及びコレステロール値も正常であった。
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