研究課題/領域番号 |
15580145
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林産科学・木質工学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
内迫 貴幸 三重大学, 生物資源学部, 助手 (80232841)
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研究分担者 |
徳田 迪夫 三重大学, 生物資源学部, 教授 (50012018)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 軸組み接合部 / 分別解体 / 接合具の取り残し / 鉄パイプ製ドリフトピン / 柱-土台接合 / 木材 / 建築解体材 / 再利用 / 接合具 / 解体作業 |
研究概要 |
解体や部材の回収が容易な接合方法の開発を目的に、一般的な接合具である種々の長さの釘と木ネジの取り付けや取り外しの作業時間を測定した。同時に部材の再利用を困難にする接合具の取り残し量を調べた。その結果、1)釘は木ネジに比べ作業時間が長く、釘長が長くなると作業時間も増加した。2)全220本の内2.4%の木ネジがネジ頭のつぶれにより残留したが、釘の残留した割合は1.2%であった。すなわち木ネジは釘よりも取り外しが容易であるが、取り付け時にネジ山をつぶさないことに注意する必要があり、この点で直径の大きな接合具であるボルトやラグスクリュー,ドリフトピンの方が分別解体には適していることがわかった。 これらの結果を踏まえ,本研究では取付け具としてボルトまたはドリフトピンを用いた柱と土台の接合方法を考案した。設計した接合部は、直径16mm、長さ210mmの鉄パイプを柱の軸心に挿入し、3本のボルトまたはドリフトピン(φ12)で止めつけられる。この接合は柱のホゾ加工の必要がなく、木材の加工も電動ドリルを用いて簡単にできることに特徴がある。またドリフトピンには軽量の鉄パイプを用い、端部にネジ加工を施してあるため電動ドライバを用いることで取り外しが容易である。柱-土台接合部の引抜き試験の結果、本接合部の許容耐力は1.5kNあり、実用上問題のないことが確認された。
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