研究課題/領域番号 |
15580171
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
小河 久朗 北里大学, 水産学部, 教授 (20005656)
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研究分担者 |
難波 信山 (難波 信由) 北里大学, 水産学部, 講師 (20296429)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2003年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 寒天藻 / カラゲーナン藻 / 組織培養 / 品種改良 / システム開発 / 多糖資源海藻 / ヒロハノムカデノリ / 養殖 / 種苗生産 / システム化 / 植物ホルモン / 紅藻類 / ムカデノリ |
研究概要 |
本研究の目的である組織培養法を用いた多糖資源海藻の養殖種苗生産に最も適した海藻の種類と種苗生産条件に付いてみると、適種はヒロバノムカデノリであり、糸状体形成の好適条件は温度20℃、光量60-100μmol/m^2/sのときにオーキシン系の植物ホルモンをのNAAを0.1μg/ml〜1μg/mlの範囲で添加した培地、座の形成にはオーキシン系のIAAまたは2,4Dを0.1μg/ml〜1μg/mlの範囲で添加した培地、直立体の形成にはサイトカイニン系のZEAを0.1μg/ml添加した培地で得られた。 一方、これらの条件下で形成されたヒロバノムカデノリの糸状体の増殖好適条件は、温度20℃、光量60-100μmol/m^2/s、BAPを0.1μg/ml〜10μg/mlの範囲で添加した培地であった。また、このときの糸状体をNAAを0.1μg/ml添加した培地で温度10℃、光量10-20μmol/m^2の条件下に置くと、生長は緩やかであったものの、これを、温度20℃、光量60-100μmol/m^2、BAPを0.1μg/ml〜10μg/mlに戻すと再び良い増殖を示した。さらに糸状体を温度20℃、光量40-60μmol/m^2条件下移したところ座と直立体の形成が認められた。 以上の結果を糸状体作成、糸状体の大量培養、糸状体の種糸付け、種糸に付けた糸状体の座形成、そして直立体形成の各段階に応用することで、ヒロバノムカデノリの大量種苗生産のシステム化を可能にすることが期待できる。そして、これを現場に降ろすことにより本種を大量養殖することができる。
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