研究課題/領域番号 |
15580191
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業経済学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
慶野 征じ 千葉大学, 園芸学部, 教授 (40024591)
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研究分担者 |
櫻井 清一 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (60334174)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | トレーサビリティ / 輸入青果物 / 流通システム / 中国産野菜 / 食の安全 / 生産履歴 / インフラストラクチュア / 商品差別化 / 流通機構 / 開発輸入 / 食の安全性 / 輸入農産物 / 食品の安全性 |
研究概要 |
トレーサビリティ・システムの研究は、食の安全安心関連し、農産物流通問題の中心的な課題の1つとなっている。本研究では、輸入青果物の流通システムとトレーサ・ビリティシステムについて、中国産野菜の事例を中心として検討した。2002年の残留農薬事件以後、中国の野菜輸出制度が大幅に変更となり、野菜の輸出・加工業者の自社農場あるいは契約栽培農場で生産された野菜のみを、徹底した栽培管理・農薬管理・製品管理の下で生産・輸出する制度がつくられた。新しい野菜輸出制度の下での流通システムは、従来に比べて著しく流通経路が簡素化されたが、システム運営にはそれなりのコストを必要とするシステムでもある。安全安心に配慮し差別化された野菜が輸出されるようになった。そして、流通システムの変革に対応して、トレーサビリティ・システムを導入し、輸出野菜の生産履歴の開示を試みる輸出・加工業者も出現している。中国産野菜の安全・安心に対する評価は高まっているが、輸出入の流通システムを構成する経済主体の間で連携関係が不十分な場合が多く、国産品に比べれば消費者の評価が高いとはいえない。開発輸入に見られるように、日本の輸入業者と中国の輸出業者が提携関係が密な場合には、生産履歴と流通履歴の備わっているトレーサビリティ・システムの場合は、輸入野菜でも概して消費者の評価は高い。輸入野菜はトレーサビリティ・システムに対するモラルハザードの心配も完全に払拭されているわけではない。
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