研究課題/領域番号 |
15580263
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
河南 有希子 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 客員研究員 (80264810)
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研究分担者 |
森山 光章 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助教授 (20275283)
桑村 充 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 講師 (20244668)
中村 洋一 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (90180413)
藤本 由香 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助手 (40405361)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | SCID / T lymphocytes / IL-3 / Spleen / Sympathetic neurons / 6-OHDA / Tyrosine hydroxylase / Interleukin 3 / tyrosine hydroxylase / spleen / sympathetic nerves / IL-1 receptor antagonist / lymphocytes |
研究概要 |
成熟T/Bリンパ球欠損severe combined immunodeficiency (SCID)マウスとそのコントロールマウス(C.B.17-+/+)の脾臓中のTyrosine hydroxylase (TH)の面積を画像解析装置を用いて定量したところ、脾臓のリンパ球領域において、C.B.17-+/+に比べてSCIDマウスで有意なTH^+線維の減少が見られた。 コントロールマウスのTリンパ球(10^5-10^6個)をSCIDマウスに移入したところ、脾臓へのCD3^+細胞(Tリンパ球)の定着とともにTH^+線維の増加が認められた。この増加はBリンパ球を移入しても認められなかった。 Tリンパ球移入により、脾臓interleukin 3 (IL-3)含量も増加することがELISA法により認められた。そこで、Tリンパ球による交感神経軸索伸展効果におけるIL-3の役割を検討するために、Tリンパ球移入後、抗IL-3抗体をSCIDマウスに投与したところ、TH^+線維の増加は有意に抑制された。 正常マウスに交感神経毒である6-hydroxydopamine(6-OHDA)を投与し、除神経後の軸索再生におけるIL-3の関与を調べた。C.B.17-+/+に6-OHDA 250mg/kg body weightを腹腔内投与すると、1日目には脾臓のTH^+線維はほぼ完全に消滅した。その後TH^+線維は徐々に増加し、10日目には1日目と比べて有意な差が見られ、3週間後には投与前とほぼ同レベルに回復した。そこで、6-OHDA投与と共に抗IL-3抗体をマウスに投与したところ、TH^+線維の再生は有意に抑制された。 以上の結果から、Tリンパ球由来のIL-3が脾臓交感神経の軸索伸展に対して促進的に作用することがin vivoで明らかとなった。
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