研究課題/領域番号 |
15590015
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
伊藤 彰近 岐阜薬科大学, 薬学部, 講師 (10203126)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | メソ多孔体 / 環境負荷低減 / パーフルオロ / 界面活性剤 / 4級アンモニウム塩 |
研究概要 |
我々は、長鎖アルキルアンモニウム塩の欠点を克服する新しいテンプレートの創製を含む、長鎖フッ素系界面活性剤を利用したメソポーラスシリカの新規環境負荷低減型合成法の開発を検討し以下のような結果を得た。 (1)炭素数11の長さのパーフルオロ4級アンモニウム塩(R_f(11)TMACl)の合成 市販されている3-(perfluorooctyl)propanolを用い、常法に従って2工程で収率良く目的の4級アンモニウム塩に変換することができた。 (2)R_f(11)TMAClをテンプレートとして用いたメソポーラスシリカの合成 シリカ源として層状シリカのカネマイトを用いるFSM-16の合成法に従い合成を検討した。合成したメソポーラスシリカについては窒素吸着法による比表面積及び細孔径の測定をし、通常のアルキルアンモニウム塩を用いて合成したシリカとの比較を行った。その結果、R_f(11)TMAClを用いて、径がFSM-16に匹敵する大きさの細孔を有するシリカの合成に成功した。 (3)R_f(11)TMAClの選択的な抽出・回収 使用したR_f(11)TMAClは生成物濾取後の廃水溶液から回収を行った。すなわち2,2,2-trifluoroethyltrifluoroacetateを溶媒として用い、分液ロートによる抽出を行ったところ、実際のシリカ合成においてミセル形成に用いた3.3gのR_f(11)TMAClの内、1.1gを回収することができた。一方、FC-72やNovec7200といった汎用されているパーフルオロ溶媒、並びに、これらとトルエンや酢酸エチルなどとの混合溶媒系でもR_f(11)TMAClはほとんど抽出することができなかった。
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