研究課題/領域番号 |
15590025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
山崎 直毅 東京薬科大学, 薬学部, 講師 (30277264)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 海洋アルカロイド / マダンガミン / マクロ環化 / クロスカップリング / N, O-アセタール / 橋頭位水素化 / 分子内還元的アミノ化 / 抗腫瘍活性 / 天然物化学 / 還元的アミノ化 / 環状N,O-アセタール / 2-アザビシクロノナン / 閉環メタセシス / マダガミン / 環状N, O-アセタール / Rubottom酸化 |
研究概要 |
マダンガミンA(1)は1994年Andersenらによりパプアニューギニア産海綿Xestspongiaingensより単離され、各種スペクトルにより構造が決定されたユニークな五環性海産アルカロイドである。その後4種の類縁化合物マダンガミンB〜Eが同種海綿より単離され、海洋アルカロイドマダンガミン類として分類されている。1はユニークな化学構造とともにP388白血病細胞、A549ヒト肺ガン細胞等の増殖抑制作用を示すことから多くの研究者により注目されるところとなったが、現在に至るまでマダンガミンA〜Eいずれの合成も達成されておらず、また絶対立体配置も明らかにされていない。私はケトアミノフェノールよりN,0-アセタール化により一挙にAC環構築を行い、引き続きanti-Bredtイミニウムイオンを経由する橋頭位水素化反応を経由して三環性基本骨格(ABC環)の合成を達成した。次に一般的に(Z)-オレフィンを含むマクロ環構築に有利と考えられる閉環メタセシス法では11員環を構築することができず、3位から(Z)-アルケンを含む側鎖伸長したアルカナールを用いる分子内還元的アミノ化反応を適用することによりE環構築が達成できることを見いだした。このように全合成には至らなかったが残る課題はD環部分となり、全合成競争において私が現在一歩先んじている状況である。
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