研究課題
基盤研究(C)
N1-(2-(2-aminoethylamino)ethyl)ethane-1,2-diamine PA(222)やN1-(2-(2-(2-aminoethylamino)ethylamino)ethyl)ethane-1,2-diamine PA(2222)はZ-DNAのマイナーグルーブに非常に結合しやすくマイナーグルーブバインダーとしてZ-DNAを非常に安定化することがわかった.さらにこれらの11種類のポリアミンとd(CG)_3とを複合体にして高塩濃度化で4℃、10℃、20℃で結晶化し20℃で非常に塩濃度をあげて結晶化している.これらを調べることによってポリアミンのZ-DNAに対する役割、安定化作用などを詳細に調べる.安定化機構がわかればこれまで8塩基対以上の結晶化が困難と言われてきたZ-DNAの長鎖の結晶化を行う.B-Z転移機構、Z-B転移機構を明らかにするためにB型DNAとZ型DNAの混合型d(CGCGCGCGCGAATTCGCGCGCGCG)_2,d(CGCGCGCGAATTCGCGCGCG)_2とd(CGCGCGAATTCGCGCG)_2などのDNAの構造を明らかにしようと考えている。B-Z混合型のDNAの構造はこれまでに世界中で結晶化は試みられているがわれわれの結晶化の例以外に報告はない。われわれはマイナーグルーブバインダーであるポリアミンをこれらの長鎖のDNAと複合体にし不安定化の要素になっている大きなマイナーグルーブのキャビティをこのポリアミンで埋めDNA全体の構造を安定化させることを考えている.そこでわれわれは長鎖の左巻きDNAのX線結晶解析に成功している。B-Z混合型のDNAの構造はこれまでに世界中で結晶化は試みられているがわれわれの結晶化の例以外に報告はない。はわれわれが発見したグルーブバインダーポリアミンはきっちりとZ-DNAのマイナーグルーブに結合して大きなマイナーグルーブを埋めてDNA全体の構造を安定化している.これを応用して長鎖のDNAの結晶化、B-Z-B junction構造の結晶化を行う。現在すでにこの方法を用いて世界最長のDNAの結晶化に成功しており長鎖のDNAの構造やB-Z-B junction構造などが次々に明らかにされればDNAの構造化学に大きな展開をもたらすと考えている.
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