研究課題/領域番号 |
15590146
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
内田 享弘 武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (70203536)
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研究分担者 |
宮永 陽子 武庫川女子大学, 薬学部, 助手 (10360265)
池崎 秀和 インテリジェントセンサーテクノロジー株式会社, 主席研究員
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 味センサ / アミノ酸 / 分岐鎖アミノ酸 / ドライシロップ / 苦味 / 医薬品 / 抗生剤 / 懸濁液 |
研究概要 |
本研究課題では、医薬品の苦味を客観的に評価するため、マルチチャネル型味センサを用いてアミノ酸を含めた各種医薬品の苦味強度の推定値を求め、医薬品の苦味の定量化を行うことを目的とした。 アミノ酸類については成分栄養剤の味評価を精力的に行った。本邦で発売されている成分栄養剤を分類し、それについて官能試験および味センサで味のグループ化・定量化を試みた。とくに苦味が強い分岐鎖アミノ酸であるイソロシイン、ロシイン、バリンを含む栄養剤の定量的評価については、フレーバー類中の有機酸が苦味抑制の本体であることを見出した(研究発表論文1)。また服用感についても統計的意義がある官能の評価対を用いて栄養剤服用感との相関性を検討し、服用しやすさと最も相関性の高い因子が酸味であり、逆に苦味や塩味は負の相関性があることを明らかにした(研究発表論文2)。 塩基性薬物である抗生剤については、複数の小児用の塩基性薬物含有のドライシロップ製剤を対象に味センサで苦味を予測した。さらにドライシロップ剤と服用される飲料との飲み合わせによる苦味増強をセンサで予測できた(研究発表論文3)。 また、この他にもビタミンや生薬成分を含むドリンク剤についても、味センサにより評価し、良好な予測性を示すことを確認した(研究発表論文4)。 以上のように、アミノ酸製剤・塩基性薬物・の苦味についてセンサで予測できることを体系的に証明し、その成果については学術雑誌に掲載済みである。
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