研究課題
基盤研究(C)
移動細胞と[Cl^-]_iの測定胎生14日齢のマウス胎仔に電気穿孔法によりGFP遺伝子を導入し、その胎仔の羊水中にトリブチルスズを注入した。トリブチルスズ1μlを注入し、2-3日後の胎仔の様子を観察した。また、生存していた胎仔の脳スライスを作成し、細胞移動の様子を解析した。・1M:胎仔は萎縮して死亡しており、両側のコントロール(電気穿孔とDMSO1μlのみの胎仔、電気穿孔のみの胎仔、何も処置しない胎仔)も死亡していた。・500mM-100mM:胎仔は萎縮して死亡していたが、両側のコントロールは生存していた。・10mM:胎仔は萎縮はしていなかったが死亡しており、両側のコントロールは生存していた。・1mM:胎仔は生存しており、細胞移動も正常であった。トリブチルスズ暴露によるCl^-ホメオスタシスへの影響・[Cl^-]_iへの影響トリブチルスズ暴露による[Cl^-]_iへの影響をみるため、トリブチルスズ30nM3日、処置したグループとコントロールグループの細胞にグラミシジン穿孔パッチクランプ法を適用し、[Cl^-]_iを測定したが、両グループ間で有意な差はみられなかった。・GABA受容体への影響トリブチルスズ暴露によるシナプス電流に変化が見られたことから、GABA_A受容体が変化していることが考えられる。トリブチルスズ30nM3日間暴露した細胞群とコントロール群の細胞のmRNAを抽出し、RT-PCR法を用いてGABA_A受容体のサブユニットα1-5、β1-3、γ1-3、δ、ε、と内部コントロールとしてβ-actin 14種類のmRNAの発現量を定性的に解析した。培養神経細胞へのトリブチルスズ急性投与の影響パッチクランプ法によりトリブチルスズ投与による記録を行ったが、急性投与にたいする影響は見られなかった。低濃度トリブチルスズ暴露による神経細胞の発達に対する影響は、少なくとも数時間以上のオーダーでゆっくりと作用する機構が関わっているものと考えられる。
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