研究課題/領域番号 |
15590246
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
林 謙一郎 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (90238105)
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研究分担者 |
柴田 克志 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70296565)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 平滑筋細胞 / 骨格筋細胞 / 形質転換(分化・脱分化) / IGF-I / シグナル伝達 / IRS-1 / SHP-2 / ERK / 骨格筋細胞分化 / SHPS-1 / PI3K / PKB(Akt) / MAPK / Ras / Grb2-Sos |
研究概要 |
平滑筋細胞での形質依存性IGF-Iシグナルリングを解析し、以下の結果を得た。分化型平滑筋細胞ではIGF-I刺激でチロシンリン酸化を受けたIRS-1はtyrosine phosphatase, SHP-2と結合し、SHP-2によりIRS-1のGrb2結合部位が脱リン酸化され、Grb2-Sos/Rasを介したERKとp38MAPK経路が遮断される。脱分化平滑筋細胞ではIGF-1によるSHP-2の活性化が起こらず、Grb2-SosとIRS-1が結合し、Rasを介してERKとp38MAPKの活性化を来す。この結果、脱分化平滑筋細胞のみがIGF-1刺激で遊走・増殖を起こす。骨格筋細胞においてもIGF-1によるPI3K/PKBの活性化は筋分化(骨格筋分子マーカーの発現・筋管形成)に決定的な役割を果たすが、ERK経路に関して筋芽細胞間で相違が認められた。L6細胞はMEK阻害剤(PD98059)処理により筋管形成が著しく促進される。C2C12細胞では同処理で分化マーカーの発現は促進されるが、筋管形成は抑制された。L6細胞ではIGF-I刺激でチロシンリン酸化されたIRS-1にPI3Kp85,SHP-2,Grb2-Sosが結合し、PKB、SHP-2、及びERKが活性化されるが、PKBとSHP-2の活性化は持続性であるのに対し、ERKの活性化は一過性であった。C2C12細胞でも同様に、分化誘導によりPKB及びSHP-2が活性化されるが、ERKの活性化レベルはL6細胞と比較して低く、SHP-2はIRS-1ではなく、チロシンリン酸化されたSHPS-1と結合した。以上の結果から、両筋肉細胞間でPI3K/PKBは共通した経路で活性化されること及びIGF-I刺激によるSHP-2の活性化が両筋肉細胞に共通していた。しかし、その経路は骨格筋細胞間でも相違があり、多様性が認められた。
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