研究課題/領域番号 |
15590268
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
樋口 善博 金沢大学, 医学系研究科, 助手 (10019630)
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研究分担者 |
村上 尚 金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (40210009)
谷井 秀治 金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (90110618)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | グルタミン酸 / グリア細胞腫 / アポトーシス / ネクローシス / グルタチオン枯渇 / 紫外線照射 / 巨大DNA断片化 / 脂質過酸化 / DNA損傷 / 8-ヒドロキシグアノシン / スパーゼ / 紫外線 / 酸素フリーラジカル / ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ / アラキドン酸 / ATP / グルタチオン / 12-リポオキシゲナーゼ / 不飽和脂肪酸 |
研究概要 |
アストログリアのモデル細胞として培養型C6ラットグリア細胞腫株を用い、このGSHの枯渇下によるアポトーシスの過程で、本研究では不飽和脂肪酸とくにアラキドン酸のアポトーシスに及ぼす影響を調べた。ラットグリア細胞腫はグルタミン酸で細胞内GSHを枯渇誘導すると、細胞内活性酸素が増え、かつ脂質メディエーターであるアラキドン酸からの12-リポオキシゲナーゼ代謝過酸化物を含む脂質のラジカル連鎖反応による過酸化が増大することで細胞膜強度が低下し、同時にアポトーシス関連酵素の失活もしくは減少を来たした。染色体DNAでは、細胞内活性酸素OHラジカルによってグアニン塩基が水酸化反応を受け酸化反応による8-hydroxy-2-deoxyguanosine(8-OH-dG)産生の増加が認められた。一方でDNAの酸化反応を引き起こしながらネクローシス様の細胞死を誘導増進することが明らかになった。 紫外線による細胞死誘導において、アラキドン酸またはその過酸化物がどのような役割をしているかを、グルタチオン(GSH)枯渇による細胞死誘導の過程で観察された染色体DNAの断片化及び特定の細胞内生理活性物質の変動を調べ、比較検討した。初期段階で活性酸素非依存性の巨大DNA断片化を引き起こし、カスパーゼの活性化を伴うアポトーシスと考えられ、アラキドン酸はDNA断片化を増長させながら紫外線照射による細胞死を促進し、アラキドン酸またはその過酸化物によってその細胞死の一部はNAD,ATPの枯渇を伴うネクローシスに転換されるものと示唆された。これらのGSH枯渇誘導及び紫外線誘導細胞死の実験結果より、グリア細胞腫におけるGSH枯渇誘導での細胞死は、つまり活性酸素関与の場合のその機構はネクローシスであり、活性酸素非依存の場合はアポトーシスによる機構が働くと示唆された。
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