研究課題/領域番号 |
15590308
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 利光 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (80018952)
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研究分担者 |
渡辺 一男 福島県立医科大学, 医学部, 助教授 (80167105)
杉野 隆 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (90171165)
日下部 崇 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (10325954)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 胃癌 / 大腸癌 / 肝癌脂肪酸結合蛋白 / 心筋型脂肪酸結合蛋白 / 脂肪酸合成酵素 / 肺癌 / 血管増殖因子 / 予後 / 浸潤 / 転移 |
研究概要 |
1.肝型脂肪酸結合蛋白(L-FABP)の発現は、胃癌(667例)の38%に、肺癌(199例)の60%に認められた。L-FABPの発現と脂肪酸合成酵素(FAS)の発現、臨床病理学的諸因子並びに患者予後との相関は認められなかった。しかし、肺癌では血管増殖因子とL-FABPの発現に関連性があり、L-FABPが血中脂肪酸の摂取に関わることが示唆された。 2.胃癌では心筋型脂肪酸結合蛋白(H-FABP)の発現が19%に見られ、H-FABPの発現とFASの発現、病理学的諸因子(脈管侵襲、リンパ節転移、肝転移、病期)ならびに患者予後との間に正の相関が見られた。このことからFASによって合成される細胞内脂肪酸の利用にH-FABPが関与することが推定された。 3.L-FABPは胃の正常上皮では陰性であるが、腸上皮化生で90%、腺腫で38%、癌で38%の頻度で発現し、癌化の早い時期(前癌病変)から発現する傾向を示した。 4.H-FABPは胃の正常上皮のみならず、腸上皮化生・腺腫にも全く検出されず、癌にのみ19%の頻度で発現する。このことは胃癌の一部が発癌後にH-FABPを発現するようになることを示唆する。 5.大腸癌におけるL-FABPとH-FABPについては目下解析中。 6.大腸癌株4種全てに、胃癌株8株中6株にH-FABPの産生が認められた。しかしL-FABPは胃癌株TKGWにのみ検出されたにすぎなかった。 7.二次元電気泳動とウエスタンブロッティング法により、正常肝L-FABPには3個のスポットが観察されるが、TKGW株のL-FABPはそれ以外にもう1つのスポットが出現し、正常肝L-FABPとは異なっていた。その性状については検討中。 8.胃癌株(3株)・大腸癌株(1種)にパルミチン酸(1.9x10^<-4>〜7.5x10^<-4>mol/L)を添加培養したが、増殖、形態変化、細胞変性および脂肪の蓄積などは認められなかった。
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