研究課題/領域番号 |
15590338
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 神戸大学 (2004) 大阪大学 (2003) |
研究代表者 |
伊藤 彰彦 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (80273647)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | mi転写因子、MITF / 免疫グロブリンスーパーファミリー / 接着分子 / IGSF4 / 腸間膜 / 転写因子 / MITF / 腹腔マスト細胞 / トランスジェニックマウス / TSLC1 / SynCAM |
研究概要 |
代表者は最近SgIGSF(Spermatogenic Immunoglobulin Superfamily)をマスト細胞の新規接着分子として単離し、その発現にはmicrophthalmia転写因子(MITF)が必須であることを示した。即ち、野生型マウス由来培養マスト細胞(+/+-CMC)はSgIGSFを豊富に発現するが、MITF遺伝子の実質的なnull変異のホモtg/tgマウス由来の培養マスト細胞(tg/tg-CMC)はSgIGSFを発現しない。CMCをNIH/3T3線維芽細胞と共生培養すると、+/+-CMCは相当数が線維芽細胞に接着するが、tg/tg-CMCの接着細胞数は4分の1程度である。またCMCをマスト細胞欠損W/W^Vマウスに腹腔内投与すると、+/+-CMCは生存するが、tg/tg-CMCは全て死滅する。この2つの欠陥がSgIGSFの発現低下によるものかを調べるため、外来性にSgIGSFを発現するtg/tg-CMCを、1)レトロウイルスベクターを用いた遺伝子導入、2)SgIGSFトランスジェニックマウスの作製とtg/tgマウスとの交配により樹立した。これら2種類の、外来性にSgIGSFを発現するtg/tg-CMCはいずれも線維芽細胞への接着能が正常化し、W/W^Vマウスの腹腔内での生存能についても有意な改善を示した。従って、SgIGSFが媒介するCMCの接着が腹腔内での生存に寄与すると考えられた。
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