研究課題/領域番号 |
15590407
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
馬田 敏幸 産業医科大学, 産業医学研究支援施設, 助教授 (30213482)
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研究分担者 |
大坪 素秋 (大坪 基秋) 広島大学, 原爆放射線医学研究所, 助手 (10211799)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | ジフテリア毒素レセプター / リゾホスファチジン酸 / 細胞外領域切断 / ADAM / NAC / ADAM12 / MAPKカスケード |
研究概要 |
ジフテリア毒素レセプター(DTR)高発現細胞をLPA刺激した時、レセプターの切断が観察される。そのシグナル伝達経路に活性酸素種が関与するのかどうかを明らかにすることは、ADAM12の活性化機構の解明につながる。活性酸素種の抑制試薬として知られるN-アセチル-L-システイン(NAC)を細胞に添加した後、LPA刺激を行なった。その結果、DTRの切断は阻害された。さらに、他の活性酸素種の抑制試薬であるアスコルビン酸、アルファ-トコフェロールを試してみた。しかし、この2剤はLPAによるDTRの切断を阻害しなかった。そこで、DTR高発現細胞をLPA刺激した時の活性酸素種の発生の抑制効果を調べた。NAC、アスコルビン酸、アルファ-トコフェロールはともにその発生を抑制した。これらの結果から、LPA刺激によるADAM12を介したDTRの切断には、活性酸素種は関与していないことが示唆された。NACとアスコルビン酸、アルファ-トコフェロールを比べると、NACだけがチオール基を有する。このチオール基が切断の阻害に重要な役割を担っているかどうか、NACを酸化剤で酸化した後、阻害効果を調べた。その結果、阻害効果はなくなった。したがって、NACのLPAによるDTR切断の阻害には、チオール基が関わっていることが示唆された。ADAM12はメタロプロテアーゼであり、活性中心に亜鉛イオンを有し、不活性型はシステインスイッチによりその活性中心がマスクされている。そこで、NACの阻害効果がADAM12の活性化を阻害しているのかどうかを調べた。不活性型のメタロプロテアーゼの活性化剤であるAPMAを使用したところ、APMAはDTRの切断を誘導した。さらに、NACはこのAPMAによる切断も阻害した。しかし、この阻害は活性化されたプロテアーゼを阻害したのか、あるいはAPMAによるメタロプロテアーゼの活性化を阻害したのかは、現段階では明らかではない。
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