研究課題/領域番号 |
15590417
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
森 康子 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (50343257)
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研究分担者 |
山西 弘一 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (10029811)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | HHV-6 / CD46 / トロピズム / gH / gL / GO1 / gO2 / gO / エンベロープ糖タンパク / ウイルス粒子 / リガンド / gO1 / レセプター / ヒトヘルペスウイルス6 / 糖タンパク / 細胞向性 |
研究概要 |
ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)において宿主レセプターおよびそのウイルス側リガンドの解析を行い、以下の結果を得た。 1.ヒトCD46に結合するウイルス側リガンドを同定し、glycoprotein Q (gQ)と命名した。gQは、ウイルス粒子およびウイルス感染細胞内でglycoprotein H/ glycoprotein L (gH/gL)に結合し、3量体を形成していることが判明した。 2.gQは、スプライスの違いにより大きく分けて二つのタンパクをコードしていた。我々はそれらふたつをgQ1,gQ2と命名した。 3.gQ2は、gH/gL/gQ複合体に結合するさらなる糖タンパクを同定した。 4.gQ1,gQ2は、小胞体あるいはゴルジ装置で二量体を形成し、糖鎖の修飾を受けた後、ゴルジ装置でgH/gL/gQ1/gQ2の四量体を形成し、成熟したウイルス粒子中に取り込まれることが判明した。 5.gH/gL/gQ1/gQ2は、ヒトCD46のウイルス側リガンドであった。 6.HHV-6がコードする糖タンパクgOが、gH/gLと結合することを見いだした。 7.gH/gL/gO複合体はヒトCD46には結合しなかった。 8.gH/gL/gO複合体はHHV-6ウイルス粒子上にgH/gL/gQ1/gQ2とは別に存在することが判明した。 9.故にgH/gL/gO複合体は、HHV-6の宿主細胞への侵入過程にgH/gL/gQ1/gQ2とは違った役割を果たしている可能性が考えられ、バリアント間の細胞向性の違いに関与している可能性も示唆された。 10.ウイルス粒子上に二種類のgH/gL複合体が存在するというのはヘルペスウイルス科でははじめての報告である。
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