研究課題/領域番号 |
15590436
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
片桐 晃子 京都大学, 医学研究科, 講師 (00322157)
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研究分担者 |
木梨 達雄 京都大学, 医学研究科, 教授 (30202039)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | Rap1 / RAPL / インテグリン / 細胞極性 / 遊走 / ホーミング / ケモカイン / 細胞接着 / 生体内移動 / PAPL / Bリンパ球分化 / LFA-1 / Tリンパ球 |
研究概要 |
低分子量G蛋白質Rap1は、ケモカイン刺激によって活性化され、リンパ球の接着及び遊走に重要な働きをしている。活性型Rap1に特異的に結合する下流標的分子RAPLを単離し、RAPLが細胞極性とともに、接着及び遊走を誘導することを報告した(Nature Immunol.,2003)。本年度は、RAPLの欠損マウスを作製し、生体内におけるRAPLの働きを解析した。RAPL欠損マウスから得たT及びBリンパ球はいづれもケモカイン刺激によって誘導されるインテグリンを介する接着が4分の1に低下していた。また、RAPL欠損マウスのリンパ節及び脾臓における細胞数は、正常に比べ、3分の1及び半分に減少していた。正常リンパ球とRAPL欠損リンパ球を異なる蛍光色素で標識し正常マウスの尾静脈へ投与するAdoptive transfer法によって、リンパ節及び脾臓への移行能力を比較したところ、RAPL欠損リンパ球は、正常リンパ球に比べ、移行能力が4分の1に低下していることが証明され、RAPLがリンパ球のホーミングに重要であることが判明した。また、胸線においては、成熟single positive Tリンパ球の遊出が低下していた。Bリンパ球は、脾臓へのホーミング低下に伴って、血中に骨髄由来のnewly formed Bリンパ球が蓄積し、IgM^<low>IgD^<high>の成熟Bリンパ球及びMarginal zone Bリンパ球が低下していた。適切な場所へのホーミングがBリンパ球の分化に重要であることが判明した。
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