• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

模擬患者の参加した新たな臨床医学教育カリキュラムと客観的評価の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15590449
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 医療社会学
研究機関千葉大学

研究代表者

田川 まさみ  千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (90261916)

研究分担者 田辺 政裕 (田邊 政裕)  千葉大学, 医学部附属病院, 教授 (10207160)
研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード模擬患者 / 医療面接 / OSCE / 評価 / 信頼性 / 悪い知らせ / 相関 / 評価表 / 臨床技能教育 / コミュニケーション能力 / コミュニケーション
研究概要

1.模擬患者SPを活用した教育カリキュラムの検討
初診外来だけではなく様々な診療場面のコミュニケーション教育に応用できるシナリオの開発とSPの養成を行い、実際の医学部カリキュラムに応用した。「医学情報を患者に伝え自己決定を促す」「患者の心理社会的因子を考慮した生活・習慣・医療の継続に関する指導」「悪い知らせを伝える」という場面の患者シナリオを専門医とSPの協力を得て作製した。授業や教員教育でそれらを用い、学習のねらいにそった口頭でのフィードバックと、評価表による評価ができるSPを養成した。事前教育や講義も合わせて、模擬患者による実習を効果的に行う学習を立案し、新しいコミュニケーション教育を実現した。
2.OSCEにおけるSP評価と教員評価の比較検討
SPが医療面接終了後に、面接の構造、情報収集、会話の技能領域の評価と総合評価を行う評価表を作成した。医学部4年を対象とした共用試験医療面接ステーションにおいて、2名の教員評価とSPが学生評価を行った。ビデオを観察して評価した教員とSPの標準評価を作製し、各評価の信頼性、標準評価との一致率、教員2名間および教員とSPの評価の相関を総合点、および領域別に検討した。SPは10分の面接後、面接全体の評価を記載することができた。SP評価は教員と同等の信頼性であった。標準評価との一致率は教員よりやや低いが、70%以上と満足できる結果であった。面接構造、情報収集は高い一致率を示し、評価経験のある会話技能よりも良好であった。教員とは全ての領域で有意な相関が認められた。しかし、会話技能は相関が比較的低く、患者の立場で評価しているSP評価を、学生の評価として尊重すべきと考えられた。本研究では、SPはOSCEにおいて、教員と同等の質の高さで医療面接全体を評価できることが示された。今後評価者としての役割をSPが担うことについて、その妥当性が示された。

報告書

(4件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi