研究課題/領域番号 |
15590469
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学
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研究機関 | 大分大学 (2004) 大分大学(医学部) (2003) |
研究代表者 |
中野 重行 大分大学, 医学部, 教授 (10033341)
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研究分担者 |
小手川 勤 大分大学, 医学部, 助教授 (20264343)
小手川 喜美子 大分大学, 医学部, 助手 (20244171)
中村 紘一 大分大学, 医学部, 助教授 (30045520)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | ワープロ法 / 精神運動機能 / ロラタジン / d-マレイン酸クロルフェニラミン / クワゼパム / イトラコナゾール / フルコナゾール / 脳波 / クアゼパム / 薬物相互作用 / CYP2C9 / CYP3A4 |
研究概要 |
1.薬物による中枢抑制作用の定量的評価法(ワープロ法)の確立 第二世代の抗ヒスタミン薬であるロラタジン服用後の精神運動機能に及ぼす影響について、私共の開発したパソコンを用いた数字入力法による日常作業能率の評価法(ワープロ法)を使用して検討した。健常成人20名に、ロラタジンは10mgおよび20mgプラセボ、d-マレイン酸クロルフェニラミンを経口投与した。プラセボと比較し、ロラタジンのいずれの投与量においても、数字入力作業(正入力数)は有意な差を認めなかったが、クロルフェニラミンでは有意な低下を認めた。本研究により、第一世代の抗ヒスタミンに比し、第二世代のロラタジンの精神運動機能に及ぼす影響は少ないことが示唆された。 2.薬物有害反応の個人差に関与する要因の解析 クアゼパム(QZP)の代謝には、CYP2C9および3A4の関与が報告されている。本研究では、CYP3A4の阻害作用を持つイトラコナゾール(ICZ)とCYP3A4とCYP2C9の阻害作用を持つフルコナゾール(FCZ)を用いて、QZPの薬物動態および薬効に及ぼすこれらのアゾール系抗真菌薬の影響について検討した。健常成人9名を対象にし、(1)QZPとプラセボ、(2)QZPとICZ、(3)QZPとFCZの併用時の比較を行った。QZPのCmax, AUC_∞はFCZにより有意に増大し、CL/Fは有意の低下を認めたが、ICZ併用群ではQZPの薬物動態に有意の影響を認めなかった。代謝物M4の薬物動態には抗真菌薬の影響を認めなかったが、M6のAUCはFCZ併用により有意の低下を認めた。精神運動機能の評価に用いた数字連続加算テストの正答数の低下は血漿中M6濃度と有意の相関関係が認められた。脳波(βパワー)は、QZP投与前値に対する変化率を算出し、投与後24時間まで変化率曲線下面積(AUE)を算出した。AUEはFCZ投与時に有意に低下していた。
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