研究概要 |
インドール誘導体を合成し、プロテンチロシンキナーゼ(p60 c-Src)との阻害作用を検証した結果、compound4の阻害活性が最も強く、IC_<50>が1.34μMであった。Compound4の酵素活性部位の相互作用を検証した結果、活性部位において主要な役割を果たすと考えられているLys295との親和性が高いことが確認された。3-(substituted-benzylidene)-1,3-dihydro-indolin誘導体を合成し、プロテンチロシンキナーゼ(p60 c-Src)との阻害活性を検証した。Compound 12,19,13におけるIC_<50>が、それぞれ、21.91,21.20,30.92μMと比較的強い阻害活性が見られた。ドッキングシミュレーションにおいては、compound 8,16が活性部位と強い親和性を示した。マレーシア産のAcalypha siamensis Olive. Ex Gage抽出物を単離精製し、新規化合物Acalyphaser異性体が存在し、R, R, SまたはS, S, Rの可能性があることが明らかとなった。これら異性体の、プロテンシロチンキナーゼ(pP60 c-Src)との親和性を検証した結果、結合自由エネルギー(ΔGb)の値が、-5.97kcal/molで、Hisとに水素結合が存在する異性体も存在し、ヒトT-細胞急性リンパ芽球白血病に対するIC50は0.72,および1.42μMとの値を外挿した。更なる単利精製により、より強い抗がん剤の探索が期待できるものど思う。
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