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新しい遺伝子LIGを用いた粥状硬化巣安定化の早期診断への応用

研究課題

研究課題/領域番号 15590495
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 病態検査学
研究機関自治医科大学

研究代表者

山田 茂樹 (2004-2005)  自治医科大学, 医学部, 講師 (80220375)

久保 信彦 (2003)  自治医科大学, 医学部, 講師 (40214994)

研究分担者 菅野 洋  横浜市立大学, 医学部, 助教授 (40244496)
山田 茂樹  , 講師 (80220375)
研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードLIG / HIP2 / ubiquitination(ユビキチン化) / atherosclerosis(動脈硬化) / monocytes(単球) / macrophages(マクロファージ) / apoptosis / THP-1細胞 / foam cells(泡沫細胞) / apoptosis(アポトーシス)
研究概要

単球の泡沫化に役割を果たす遺伝子LIG(LDL-inducible gene)は単球泡沫化に役割を果たす。平成15年度は抗LIG/HIP2特異抗体の開発、平成16年度はIn Situ法によるLIG/HIP2遺伝子の組織発現を中心におこなった。平成17年度はこれらのデータをとりまとめて、確認実験などをおこない、以下のような結論を得た。すなわち、動脈硬化巣でのLIG遺伝子の泡沫細胞での発現が確認された。さらにLIGのアミノ酸配列を家兎に免疫してLIG特異抗体を作成したが、THP-1細胞におけるLIG蛋白の発現はhypoxiaで誘導される細胞死にともない低下した。また、LIG抗体を使用した免疫沈降法をおこなったところ、LIGとapoE、IKB, p53といった単球由来分子と相互作用を示すことがわかった。THP-1細胞では細胞死からの回避にともなうマクロファージへの分化によりLIG/HIP2蛋白発現の増強がみられ、高分子サイズのLIGが検出された。これらのことから、動脈硬化巣中のLIGは細胞死抑制蛋白の異化を促すことで泡沫細胞を細胞死から回避させて粥状硬化巣の安定化に関わる可能性が高い。他方、虚血などによる急速なLIGの抑制による広範囲の細胞死の誘導は動脈硬化巣の不安定化をきたす可能性がある。このように、動脈硬化組織における泡沫細胞中のLIGは、粥状硬化の進展退縮の指標として評価できる可能性が高い。今回の研究成果は、動脈硬化巣の病理所見と密接に関連する血中因子の一つとしてLIGが病勢把握に利用できる方向性を示すものであり、今後の成果が期待された。

報告書

(4件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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