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感受性に注目した騒音影響のリスク評価手法の提案

研究課題

研究課題/領域番号 15590505
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 衛生学
研究機関京都大学

研究代表者

松井 利仁  京都大学, 工学研究科, 助教授 (00219370)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード騒音感受性 / Weinstein scale / 個人差 / 神経症 / アノイアンス / うるささ / レポーティングバイアス
研究概要

実験室内における心理実験,および,幹線道路沿道における質問紙調査の結果に基づいて,騒音感受性を評価するための各種質問群の妥当性を検討した。
心理実験では,被験者に様々なレベルのピンクノイズを曝露し,その「うるささ」を評価させることで,騒音レベルとの量反応関係を検出し,各被験者の騒音感受性を評価した。曝露実験で得られた騒音感受性と各種感受性評価尺度との関係を検討したところ,広く用いられているWeinstein尺度を構成する質問には,騒音感受性を評価する上で必ずしも適切でない質問が含まれており,4つの質問を除くことで,より妥当な感受性評価が可能となるいることを明らかとした。さらに,回答者が大げさあるいは控えめに回答することによる影響を低減するために,回答のコーディング方法の改良を行った。
幹線道路沿道での質問紙調査では,各種騒音感受性尺度と各住居の騒音曝露レベルとの関係を分析した。その結果,Weinstein尺度の中に不適切な質問が含まれていること,また,改良されたWeinstein尺度によって,より妥当な騒音感受性評価が可能となることを再確認できた。
道路交通騒音による影響として,GHQ質問票に基づいた神経症の有病率や,生活満足感,道路交通騒音のうるささなどを指標とし,騒音曝露量との間の量反応関係に及ぼす騒音感受性の影響を解析した。その結果,神経症の有病率について,騒音感受性を考慮せずに全回答者を対象に解析を行った場合,統計学的に有意な関連は認められなかったが,改良された騒音感受性尺度を用いることにより,高感受性群において顕著な量反応関係が検出された。このことは,騒音感受性を考慮して騒音の健康リスクを評価することの有効性を示している。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 騒音感受性評価手法の妥当性の検討2004

    • 著者名/発表者名
      森尾謙一
    • 雑誌名

      環境衛生工学研究 18・3

      ページ: 186-191

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書 2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] INVESTIGATION OF THE VALIDITY OF NOISE SENSITIVITY SCALES2004

    • 著者名/発表者名
      K.MORIO, H.KISHIKAWA, T.MATSUI, I.UCHIYAMA, M.MIYAKAWA, K.HIRAMATSU
    • 雑誌名

      ENVIRONMENTAL & SANITARY ENGINEERING RESEARCH 18(3)

      ページ: 186-191

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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