研究課題/領域番号 |
15590534
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
庄司 知隆 東北大学, 大学病院, 助手 (40360870)
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研究分担者 |
遠藤 由香 東北大学, 大学病院, 助手 (00343046)
福土 審 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80199249)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
2003年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 過敏性腸症候群 / 摂食障害 / 思春期 / 自己効力感 / 健康関連クオリティ・オブ・ライフ / 健康関連QOL / クオリティー・オブ |
研究概要 |
現在先進諸国において、心身症を代表とするストレス関連疾患の対策が、国民の健康上そして医療経済上重要課題となってきている。また、これらストレス関連疾患の発症は若年でも観察されるようになってきており、年々増加傾向にあると考えられている。過敏性腸症候群や摂食障害は思春期に多くみられるストレス関連疾患の代表的疾患であるが、重症化するまで医療機関を受診しないケースが多く、疫学的にも不明な点が多い。 われわれは両疾患の疫学的調査を行うことにより、本邦における思春期での有症状率や症状に伴う生活の変化、発症に関与する因子の分析を行った。その結果、中学三年生における有症状率は、過敏性腸症侯群が14.6%(男子12.7%、女子16.3%)、摂食障害が4.0%(男子2.5%、女子5.3%)であった。自己効力感は過敏性腸症候群で低下していたが、摂食障害では保たれていた。両疾患とも有症状者は睡眠障害があり、健康関連QOLが低下していた。さらにはトラウマ的体験や自覚ストレスも無症状者に比べて有意に多いという結果であった。こういったQOLの障害やトラウマ的経験、自覚ストレスは、男子よりも女子で強い傾向にあった。2年後の追跡調査は回答者数が少なかったため、発症因子を解明するには不十分であったが、睡眠障害、QOLや自己効力感の低下、トラウマや自覚ストレスの多さは初回調査時と一致しており、年代を問わずに認められる障害であることが判明した。 これらの知見を平成15-18年度に得たことにより、思春期ストレス関連疾患の一端が明らかとなった。今後は予防へ向けての発症因子の解析が必要とされる。
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