研究課題/領域番号 |
15590539
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 都 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20322042)
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研究分担者 |
甲斐 一郎 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30126023)
斎藤 民 (斉藤 民) 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80323608)
小池 眞規子 (小池 眞紀子) 目白大学, 人間社会学部, 教授 (00337635)
東 靖宏 蓮田一心会病院, 院長(研究職)
大川 玲子 国立病院機構千葉病院, 産婦人科, 医長(研究職)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 癌 / セクシュアリティ / 乳がん / 生活の質 / カップル関係 / 性相談 / 生殖機能 / 悪性腫瘍 / 意識調査 / 質的研究 / 婦人科がん |
研究概要 |
本プロジェクトでは、研究課題に関する文献レビューと関連尺度の開発を行い、それらをふまえて以下の4件の調査を実施した。 1.患者の性相談の内容と対応に関する看護師の情報ニーズ調査 平成16年日本乳がん看護研究会参加者178名を対象に、患者から受けた性相談内容および性相談のための必要情報について、学術集会会場で質問紙調査を実施した。回答者の約1/3が患者から性関連の相談を受けたことがあり、必要情報としては、各種がん治療の性への影響の具体的内容・話題の持ち出し方・パートナーとの関係などが挙げられた。 2.がん治療後の性と生殖に関する医師の意識調査 日本造血細胞移植学会に所属する医師を対象に、平成17年5.月に郵送調査を実施した(有効回答率31.5%)。生殖年齢の患者全員に不妊の可能性を説明しているのは37.5%、患者背景によって説明している者も60.4%にとどまった。精子凍結保存と比較して卵子凍結保存に関する情報は提供されておらず、9割以上の回答者が配偶子凍結保存に関する情報不足を指摘した。 3.乳がん患者対象の質問紙調査(1) 平成17年4-5月に、九州がんセンター乳腺科の外来患者を対象にした質問紙調査を実施した。有効回答数121(有効回答率58.1%)。術前に性行為があった92名中79名(85.9%)が術後性行為を再開し、再開後の性行為頻度に年齢や治療内容との関連はみられなかった。再開した回答者全員が何らかの性的問題を経験していたが、医療者も含めて誰かに相談したことがあるのは約1割にとどまっていた。年齢や治療内容にかかわらず、広い対象への性関連情報提供の重要性が示唆された。 4.乳がん患者対象の質問紙調査(2) 平成17年9月から18年3月まで、千葉県がんセンター乳腺外科外来受診者を対象に質問紙調査を実施し、約120名から回答を得た。従属変数には、平成16年度に信頼性と妥当性を検証した:Female Sexual Function Indexを用い、関連要因を分析した。中間分析では、「本人が性的関係を重要視する程度」と「性に関するコミュニケーションの良好度」が、術後の患者性機能に関連していることが明らかになった。
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