研究課題/領域番号 |
15590568
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
西尾 治 国立感染症研究所, 感染症情報センター第六室, 室長 (40270631)
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研究分担者 |
藤本 嗣人 兵庫県立健康環境科学研究センター, 感染症部, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 集団発生 / 食中毒 / ノロウイルス / アデノウイルス / エンテロウイルス / 免疫クロマト法 / PCR法 / リアルタイムPCR法 / ウイルス性集団発生 / ウイルス分離 / 咽頭結膜熱 / 感染防止 |
研究概要 |
ノロウイルス(NV)による学校での集団発生が社会的な大きな問題となっている。A小学校の教室で1年生が嘔吐し、846名中278名(33%)がNVに感染した事例を調査した。吐物が感染源で、1g中1,000万個以上のNVが存在した。吐物をウイルス学的に安全に処分しなかったことが、感染を拡大させた。この事例から、吐物は感染源として重要で、ウイルス学的に消毒することが集団発生防止に重要であることが示された。 N県で起きた学校生徒600人余が食中毒を起こした事件ではレストランの調理室がNVに汚染され、ウイルス学的に調理人を介した食中毒事件であると証明した。感染源は、調理に係る者のNVに汚染されたふん便が食材を汚染させることによる。学校給食の調理では従事者が直接食品に触れないように使い捨ての手袋をする等の注意が重要である。学校等で起きているNVによる集団発生の防止策の提言を機会がある毎に行っている。 2003年に発生した一人のエンテロウイルス71による脳炎患者のエンテロウイルス遺伝子を定量した結果、直腸ぬぐい液>咽頭拭い液>髄液の順にコピー数が高かった。 アデノウイルスは学校等で多く流行しており、迅速診断法の免疫クロマト法の検出感度を比較したところPCR法≒リアルタイムPCR法>ウイルス分離>免疫クXマト法の順に高かった。免疫クロマト法の検出感度はウイルス分離に対して95%、PCR法に対して91%であり、迅速ではあるが、陰性結果は、必ずしもアデノウイルス感染症を否定しないことが示された。 2003年に兵庫県および全国において過去10年間で最大規模の咽頭結膜熱の流行が見られた。同年1〜6月に採取した138名の患者の咽頭検体の検査結果は、アデノウイルス3型86名、2型17名、1型11名、4名はエンテロウイルスとの重複感染事例であり、本流行が主に3型によって引き起こされていることを明らかにした。
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