研究課題/領域番号 |
15590608
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
金子 宏 愛知医科大学, 看護学部, 教授 (60214467)
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研究分担者 |
小長谷 敏浩 愛知医科大学, 医学部, 講師 (60298594)
山口 力 愛知医科大学, 医学部, 助手 (70288538)
今村 祐史 (今村 祐志) 愛知医科大学, 医学部, 助手 (90329780)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ^<13>C呼気試験 / 簡便法 / 消化管知覚閾値 / バロスタット法 / 飲水試験 / 脳血流量 / 身体表現性障害 / 脳-腸相関 / バロスタット / 知覚閾値 / 胃適応性弛緩 / 直腸拡張刺激 / 精神的ストレス / 治療アルゴリズム / 過敏性腸症候群 / QOL / 呼気テスト / 口-盲腸通過時間 / SF-36 / オクタン酸 / ウレイド / 胃排出能 / 口-盲腸到達時間 / 機能性ディスペプシア |
研究概要 |
1.標準法を用いた固形食胃・小腸通過速度の測定とその簡便法の確立 ^<13>Cオクタン酸(OA)、^<13>Cラクトース・ウレイド(LU)とRIを添加した試験食の胃排出能(GE)、ロー盲腸到達時間(OCTT)をボランティアで検討した結果、GE、OCTTは^<13>C呼気法によっても同時評価が可能であることが示唆された。 2.標準法を用いた胃知覚閾値および胃適応性弛緩の測定とその簡便法の確立 標準法であるバロスタット法での指標と飲水法のそれを比較したところ、簡便法である飲水試験によって胃知覚閾値、受容性弛緩を推測できることが示唆された。症例の追加が必要。 3.過敏性腸症候群(IBS)のおける固形食胃・小腸通過速度と直腸知覚閾値に対する薬剤の影響の検討 (1)IBS症例とボランティアを対象に薬剤(ポリカルボフィル)の投与前後でOA、LU法を施行し、IBS群ではGEの亢進と薬剤による改善傾向を明らかにした。 (2)下痢型IBS患者にポリカルボフィルを常用量投与したところ、症状、QOLの改善と一部の症例で知覚閾値・コンプライアンスの上昇がみられることを明らかにした。 4.直腸拡張刺激時の機能性消化管障害患者における脳血流の測定とストレスの影響の検討(脳-腸相関) 下痢型IBSと健常ボランティアを対象に直腸拡張刺激、暗算刺激を負荷した時の脳血流の変化をPETで検討した結果、IBSと健常人では刺激による痛み反応、血流が増加する脳部位に差がみられた。症例の追加が必要。 5.難治性機能性ディスペプシア(FD)での心身医学的診断・治療の確立 難治性FD患者の心身医学的診断と経過観察から、約半数は身体表現性障害(心身症を含む)で、不安・気分障害が併せて4割であり、前者では薬物による治療の効果が低率であった。難治性FDの治療アルゴリズムを発表した。 得られた新知見は国際・国内学会で発表した。原著論文としての投稿にはいずれも症例の追加や検証が必要である。
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