研究課題
基盤研究(C)
第1に、腸内細菌のいかなる特異的抗原が慢性大腸炎発症を制御するのかを明らかにする目的にて、我々はSingle Pathogenic Colitic T Cell Transfer Colitisモデルを樹立した。すなわち、慢性大腸炎発症マウス腸炎炎症局所より単離した1個の細胞を、in vitroでモノクローナルに増殖させるシステムを開発し、再度、T細胞クローンを免疫不全マウスに移入するシステムである。これにより発症した慢性大腸炎は単抗原を認識するT細胞により惹起したモデルであり、炎症局所よりT細胞を分離し、T細胞受容体遺伝子クローニングを進行中である。さらに、同定された腸内細菌抗原特異的T細胞受容体遺伝子を導入したトランスジェニックマウスを作製し、慢性大腸炎を誘導する腸内細菌の特定抗原の同定、新しい抗原特異的慢性大腸炎モデルの作製を行う予定である。第2に、最近、我々は従来から広く用いられているCD4^+CD45RB^<high>T細胞移入慢性大腸炎モデルを改変し、極めてユニークなシステムを確立した。最後に、これらの研究のもっとも重要な点は発展的に臨床応用も視野に入れ、上述の如く、どのような状況下によって、腸内粘膜免疫、さらには全身免疫へも作用制御する調節性T細胞をプロバイオテスク、プレバイオテスクなど腸内細菌のスクリーニングに基づき開発し、炎症性腸疾患治療の現在の主流をなす治療の対局、すなわち、副作用の少ない臓器特異的な治療法の開発を展開中である。
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