研究課題/領域番号 |
15590654
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
正木 勉 国立大学法人香川大学, 医学部, 助手 (30335848)
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研究分担者 |
栗山 茂樹 国立大学法人香川大学, 医学部, 教授 (50244710)
渡邊 精四郎 国立大学法人香川大学, 医学部, 助教授 (00158635)
黒河内 和貴 国立大学法人香川大学, 医学部, 助手 (10294753)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 細胞周期 / 肝癌 / p18^<INK4C> / サイクリン / Shc / LECラット |
研究概要 |
ヒトにおける正常肝、肝硬変、肝細胞癌の細胞周期関連分子を網羅的に解析した。ヒトの正常肝、肝硬変と比較し肝細胞癌において増強していたのは細胞周期のG1からS期に働くサイクリンA、E、D、サイクリン依存性キナーゼ4であった。特にサイクリン依存性キナーゼ4は極めて肝癌において顕著に増強していた。さらにサイクリンA、E、D、サイクリン4の活性のレベルは、未分化肝細胞癌及び進行肝細胞癌において極めて強いことも報告した(Hepatolgy;37:534-543,2003)。これにより、G1からS期に働く細胞周期のうち、特にサイクリン依存性キナーゼ4の阻害が、肝癌の進展阻止につながり、新薬の一つの標的分子になる可能性が示唆された.この報告は、肝癌進展過程における網羅的細胞周期分子解析を行った初めての報告である。また、肝細胞癌におけるサイクリン依存性キナーゼのインヒビターについても検討した。約半数の肝細胞癌においてサイクリン依存性キナーゼ4あるいはサイクリン依存性キナーゼ6の特異的インヒビターであるp18^<INK4C>の発現が消失しており、分化度が低くなるにつれその消失率が高くなり、p18^<INK4C>の消失した肝細胞癌は、予後不良であることも報告した(Hepatology;40:677-686,2004)。これにより、p18^<INK4C>の発現は、予後因子としての診断マーカーになりうることが示唆された。
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