研究課題/領域番号 |
15590674
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
伊藤 義人 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (70244613)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 肝癌 / ケモカイン / ケモカインレセプター / 増殖 / MAPK / 転移 |
研究概要 |
5種類の肝癌細胞株に表出されるケモカインレセプターの検討: 5種類の肝癌細胞株で18種類のケモカインレセプターの発現をreal time PCR法およびflow cytometryで検討し、ケモカインレセプターのCCR6表出が複数も肝癌細胞株で増強していることが明らかとなった。 肝癌細胞株の産生するケモカインの検討: 肝癌細胞株Huh7はCCR6を表出するのみならず、CCR6のリガンドであるMIP-3αを産生することも判明した。 Huh7細胞のCCR6mRNAに及ぼすMIP-3αの影響: Huh7細胞をMIP-3αで刺激することにより、14時間後まで時間依存性にCCR6のmRNAが増加することがreal-time PCR法により示された。 Huh7細胞の増殖に及ぼすMIP-3αの影響: Huh7細胞をMIP-3αで刺激することにより、12.5ng/mlを至適濃度として、Huh7細胞が増加することがMTT assayで示された。 MIP-3α添加によるHuh7細胞の増殖におけるシグナルトランスダクションの解析: MIP-3α刺激下のHuh7細胞の増殖がMAPKの阻害剤であるPD98059により濃度依存性に阻害されることより、この増殖のシグナルはMAPKを介していることが判明した。さらに、Huh7細胞においてPD98059を添加することでP44/42 MAPKのリン酸化のみが阻害され、SAPK/JUNやp38 MAPKのリン酸化の亢進がみられなかったことより、MIP-3α刺激下のHuh7細胞の増殖はP44/42 MAPKのリン酸化を介していることが明らかとなった。 ヒト肝癌組織におけるCCR6の検討: 現在、ヒト肝癌組織におけるCCR6の表出を免疫組織化学の手法やin situ hybridizationを用いて検討している。
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