研究課題/領域番号 |
15590689
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
北村 庸雄 順天堂大学, 医学部, 助教授 (20231285)
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研究分担者 |
榎本 信行 順天堂大学, 医学部, 助手 (20348973)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | アルコール性肝障害 / 肝類洞内皮細胞 / スフィンゴシン1-リン酸 / アポトーシス / カルシウム / Nitric Oxide / eNOS / 細胞内カルシウム |
研究概要 |
sphingosine 1-phosphate(S1P)は、血管内皮細胞の機能調節因子として知られるsphingolipid代謝産物であるが、肝における役割については不明な点が多い。今回の研究では、エタノールにより誘導される初代培養肝類洞内皮細胞のアポトーシスに及ぼすS1Pの影響を明らかにする目的で、細胞増殖能および細胞内カルシウム・シグナリングとの関連において検討した。細胞内カルシウム動態は画像解析装置に接続した倒立顕微鏡を用いて単一細胞レベルで検討した。その結果、TUNEL法によるアポトーシス陽性細胞率は50mMエタノール添加6時間後に有意に上昇を示し、エタノールの濃度依存性に増加が認められた。しかし、1μM S1Pで細胞を2日間前処置することにより、エタノールで誘導されるアポトーシスは有意に抑制された。一方、エタノール非存在下で、S1P添加は細胞のBrdU labeling indexを増加した。又、エタノール添加により細胞のBrdU labeling indexは低下したがS1Pの前処置により有意に抑制された。細胞内カルシウム・シグナリングの検討では、S1Pで細胞を刺激することで細胞内カルシウムイオン濃度の上昇が認められた。エタノール添加により誘導される肝類洞内皮細胞のアポトーシスおよびDNA合成能の低下はS1Pの前処置により抑制された。さらにS1Pにより細胞内カルシウムの上昇がみられたことより、S1Pがリセプターを介し細胞外シグナルとして機能しているものと考えられた。以上より、アルコール性肝障害において、S1Pが肝類洞内皮細胞のアポトーシス制御因子として機能し、又、増殖能を調節することで肝類洞リモデリングに寄与している可能性が示唆された。
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