研究課題/領域番号 |
15590691
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 (2005) 東海大学 (2003-2004) |
研究代表者 |
朴沢 重成 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (40181482)
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研究分担者 |
田中 廣壽 (田中 広壽) 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (00171794)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 肝星細胞 / 膵星細胞 / GTP結合蛋白rhoファミリー / MMP-1 / NF-kappa B / p50 homodimer / 遺伝子転写 / 低分子量G蛋白 / Rhoファミリー / Phoファミリー |
研究概要 |
本研究では、ヒト肝星細胞および膵星細胞において、Rhoファミリーがヒト肝および膵星細胞のMMP-1の遺伝子転写調節を行いうること、そしてこの遺伝子転写調節に関わる転写因子を明らかにすることを目的とした。 1.肝および膵星細胞において、IL-1βは蛋白、mRNA、遺伝子転写のいずれのレベルにおいてもMMP-1の発現を亢進した。 2.RhoファミリーのMMP-1発現に及ぼす効果の検討 RhoA蛋白の特異的機能阻害剤ボツリヌスC3酵素の処理によって可逆性の形態変化が星細胞に認められたことにより、rhoA蛋白が星細胞内で機能していることが示唆されたが、C3酵素はIL-1βによるMMP-1の発現亢進を抑制しなかった。そこで、Rho系のドミナントネガティブ変異体プラスミドを、MMP-1の遺伝子プロモーターと同時形質導入し、IL-1β投与群と非投与群とでMMP-1の転写活性を比較検討した。その結果、Rac1がIL-1βによるMMP-1の発現亢進を遺伝子転写レベルで調節していることが示唆された。 3.MMP-1の遺伝子転写調節機構に関する検討: IL-1βおよびRhoファミリーによって調節されるMMP-1遺伝子プロモーターのcis領域の同定を検討した、-2541bpのNF-kB予想結合部位の変異プロモーターは、IL-1β、持続活性型Rac1の両者に反応性が失われることが判明した。ゲルシフト解析によって、TNF-alphaによるMMP-1の遺伝子転写調節が転写因子NF-kappaB/p50を介して行われていることをはじめて明らかになった(投稿中)。このMMP-1遺伝子転写調節がrac1を介して行われていることを明らかになった。膵星細胞においては、IL-1betaによるMMP-1遺伝子転写機構もrac1を介していることが明らかとなったが、これはNF-kappaBを介して行われていなかった。
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