研究課題/領域番号 |
15590697
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
石川 哲也 愛知医科大学, 医学部, 講師 (10288508)
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研究分担者 |
各務 伸一 愛知医科大学, 医学部, 教授 (10115545)
奥村 明彦 愛知医科大学, 医学部, 講師 (70288512)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | HBV / トランスジェニックマウス / CTL / ノックアウトマウス / TNF-α / NKT / B型肝炎ウイルス / 細胞傷害性Tリンパ球 / DNAマイクロアレイ |
研究概要 |
HBVトランスジェニックマウス(Tg)にHBV抗原特異的CTL(HBs-CLT)を移入することにより惹起される肝炎モデルを用い、肝炎の病態及び炎症進展機序に関する検討を行った。CTL移入後の肝傷害はCTLクローン毎に異なり、クローンによってはピークのALT値で10倍以上の差を認めた。異なるCTLクローンにより引き起こされる病態の差は、TNF-α、IFN-γなど、CTLから産生されるサイトカイン量に依存しないことより、それ以外のCTLの機能の差、CTLによって活性化される他のeffector細胞、あるいは何らかの宿主側因子によって規定される可能性がある。これらの可能性を検証するため、TNF-αノックアウトマウス(KO)、NKT KOとHBV Tgとを掛け合わせたマウスを用いて、TNF-α、あるいはNKT細胞が肝炎進展過程に与える影響についてさらに詳細に解析した。HBV Tg/TNF-α KOへのHBs-CTL移入では、HBV Tgに移入した場合に比較し、トランスアミナーゼの最高値は20分の1以下に低下した。TNF-αの産生細胞、産生量を制御する因子、それ以外の遺伝子発現に与える影響については、今後詳細に検討する予定である。一方、HBV Tg/NKT KOへのHBs-CTL移入では、HBV Tgへの場合に比較し、トランスアミナーゼ値は有意に上昇した。HBV Tgの肝内NKT細胞の解析では、CTL移入3時間後に、IL-10遺伝子の発現が増強していた。これより、急性肝炎初期において、NKT細胞は、抗炎症性サイトカインであるIL-10を介して肝炎の増悪を抑制する働きを有す可能性があると考えられた。免疫担当細胞、サイトカインとも、炎症の場において多面的な作用を担っており、その詳細な解析は、肝炎における炎症軽減、肝再生促進などを目的とした治療法確立のためには必須のものと考えられる。
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