研究課題/領域番号 |
15590715
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
加賀谷 豊 東北大学, 病院, 講師 (90250779)
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研究分担者 |
後藤 薫 山形大学, 医学部, 教授 (30234975)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ジアシルグリセロールキナーゼ / フォスファチジン酸フォスファターゼ / 心肥大 / プロテインキナーゼC / ジアシルグリセロール / アンジオテンシンII / イノシトールリン脂質代謝 |
研究概要 |
心肥大の形成、心不全への移行過程及び梗塞後心室リモデリングにおいて、アンジオテンシンII等の液性因子及びその受容体下流に位置するイノシトールリン脂質代謝は重要な役割を担う。ジアシルグリセロールキナーゼおよびフォスファチジン酸フォスファターゼはこの情報伝達系において、重要な位置を占める酵素でありPKC活性化の働きを持つジアシルグリセロールの量を制御している。 ラットの上行大動脈狭窄による圧負荷肥大心モデルにおいて、大動脈狭窄術施行3週間後に、ジアシルグリセロールキナーゼεmRNAの有意な発現低下とジアシルグリセロールキナーゼζ蛋白の膜分画/細胞質分画比の有意な低下を観察した。これに一致して、心筋ジアシルグリセロール含量の増加が確認され、また、PKCδの膜分画における蛋白発現が増加していた。一方、心筋のフォスファチジン酸フォスファターゼmRNAの発現には変化がみられなかった。 さらに、ジアシルグリセロールζを心筋特異的に過剰発現するマウスを作製したが、その表現型は蛋白の発現量により異なっていた。すなわち、中等度過剰発現の系統では心臓の表現型が野生型と差がなかった。一方、ジアシルグリセロールキナーゼζの高度過剰発現の系統では、予想に反して心肥大が生じていた。 以上から、圧負荷肥大心におけるジアシルグリセロールキナーゼの役割が明らかとなった。さらに、ジアシルグリセロールキナーゼはその発現レベルにより、異なる影響を心筋に与えることが示唆された。
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