研究課題/領域番号 |
15590785
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 国立循環器病センター(研究所) |
研究代表者 |
田口 明彦 国立循環器病センター研究所, 循環動態機能部, 室長 (10359276)
|
研究分担者 |
成冨 博章 (成富 博章) 国立循環器病センター研究所, 内科脳血管部門, 部長 (60132932)
松山 知弘 (松山 智弘) 兵庫医科大学, 医学部・総合内科, 講師 (10219529)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | 脳梗塞 / 再生医療 / 慢性虚血 / 血管新生 / 血管血球系細胞 / 血管血球系幹細胞 |
研究概要 |
1.梗塞後における血管血球系幹細胞投与と神経機能回復に関する検討 昨年度我々が開発した脳虚血動物モデルを用いた研究において、(1)脳梗塞後の血管血球系幹細胞投与により著明に脳血管の再生が促進されること、(2)脳血管の再生が内因性の神経再生を促進すること、(3)再生神経細胞の生着、成熟には新生血管が必須であること、および(4)再生神経細胞が神経機能の回復に強く寄与すること、を明らかにし、これらの成果をJ Clin Invest.誌に発表した。 2.脳梗塞患者における末梢血中血管系幹細胞と脳循環病態に関する検討 国立循環器病センターに通院あるいは入院している慢性期脳梗塞患者において、(1)末梢血中の血管血球系幹細胞の減少が脳梗塞の増加が強く相関していること、(2)頚動脈病変の程度とは有意な相関を示さないこと、(3)血管血球系幹細胞の減少と脳循環動態の悪化が強く関連していること、(4)微小循環障害が最も問題となる糖尿病患者において著明に末梢血中血管血球系幹細胞が減少していること、を明らかしこれらの成果をCirculation誌に発表した。 循環器領域における血管新生療法においては、骨髄や末梢血中に存在する血管内皮前駆細胞等の比較的未分化な血管血球系幹細胞を虚血臓器に直接移植することにより血管新生を促進し、臓器障害を予防、治療するという戦略がとられている。我々はこれらの血管新生療法を虚血性脳血管障害患者に応用し、虚血性脳血管障害の予防法および治療法として確立するための発展的な研究を行っている。
|