研究概要 |
アナンダマイドは、敗血症時のショック等の病態に関与していることが注目されている。 平成16年度からは、以下の実験に注目した。 緬羊に,麻酔下に右開胸し慢性肺リンパ痩を作成し,さらに頚動静脈から肺循環諸量および体血圧測定用のカテーテルを挿入した。手術の影響を脱した1週間目に実験を行った。 実験は,安定した基準値を測定後,アナンダマイドを5分間で注入した。結果は末梢白血球数,肺循環動態,体血圧および肺リンパ動態に全く変化をきたさなかった。 この結果は,緬羊においてアナンマイドが肺の局所での炎症性メヂエターにならない可能性を示唆している。但し投与量が少ない可能性があり今後の課題でもある。
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