研究課題
基盤研究(C)
進行性腎障害に対し、リボザイムによる遺伝子治療の開発の為、RNase耐性のPDGF-A鎖およびTGF-β1 mRNAに対するDNA/RNAキメラ型リボザイムを分子設計しRNA、DNAシンセサイザーを用いて合成し、HPLCにて精製した。さらにコスミドベクターへPDGF-A鎖およびTGF-β1 mRNAに対するリボザイムの鋳型DNAを挿入、組換えウイルスを293細胞に感染させて高力価ウイルス液を得、力価測定し保存した。次にリボザイムのデリバリーの検討としてPDGF-A鎖およびTGF-β1 mRNAに対するDNA/RNAキメラ型リボザイムをFITCラベルし、生体分解型ゼラチンにリボザイムを包埋し、培養腎メサンジウム細胞にリボザイム+ゼラチンをインキュベートし、細胞への取り込み効率を比較し、メサンジウム細胞でのPDGF-A鎖およびTGF-β1 mRNA、蛋白発現の抑制、メサンジウム細胞の増殖の抑制を確認した。生体内デリバリー法としてFITCラベルリボザイムを生体分解型ゼラチンに包埋し、ラットに静脈内で投与し、腎糸球体のメサンジウム細胞領域、尿細管領域に有意な取り込みを確認した。腎障害への作用の検討としてPDGF-A鎖およびTGF-β1 mRNAに対するDNA/RNAキメラ型リボザイム発現アデノウイルスまたは生体分解型ゼラチンに包埋したリボザイムをDahl-Sラット腹腔内投与し、尿蛋白量の有意な減少を確認した。さらにリボザイム発現アデノウイルスまたは生体分解型ゼラチンに包埋したリボザイムreal time PCRによるTGF-β1 mRNA発現およびウエスタンブロットによるTGF-β1蛋白に対しても同程度に有意に抑制した。安全性の確認として大量のリボザイムによっても、脾臓、骨髄、精巣、心臓、腎臓組織では炎症細胞の浸潤、線維性変化等は認められず、リボザイム治療の安全性が確認された。このようにPDGF-A鎖およびTGF-β1に対するDNA/RNAキメラ型リボザイムおよびリコンビナントウイルスリボザイムは安全であり、将来進行性腎障害の遺伝子治療として有用であると考えられた。
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