研究課題/領域番号 |
15590952
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
辻田 麻紀 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (10253262)
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研究分担者 |
横山 信治 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10142192)
堂前 純子 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (70227700)
岡崎 三代 東京医科歯科大学, 教養学部, 教授 (20013998)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | アポAI / HDL新生 / 肝細胞 / モノクローナル抗体 / ABCA1 / Probucol / HepG2 / マウス肝初代培養細胞 / HDL / Hepatocyte / autocrine / 725-1E |
研究概要 |
今回の我々が行った研究は末梢から開始されると考えられているコレステロール逆転送系の終点として位置づけられている肝細胞においてHDL新生を検討するという逆転の発想を基盤としたものである。研究対象はヒト肝ガン株細胞であるHepG2とマウス肝初代培養細胞を用いて行った。血中への細胞コレステロールの搬送には1)物理化学平衡に元づく非特異的な拡散と2)両親媒性αヘリックス構造を持つアポリポタンパク質と細胞表面のABCA1タンパク質の共同作用により新生HDL粒子が構築されるという特異的な機構が存在する。後者の反応を特異的に阻害する薬剤を投与したマウスにおいて肝で有意にコレステロール蓄積量が増加したことで本経路が最も活発にコレステロール搬送を担っていることが予想されたので肝細胞の培養上清から分泌されるリポタンパク質粒子を検討した。本研究成果では、HepG2細胞並びにマウス肝初代培養細胞上清は超遠心法にて各種リポタンパク質に分画し、HDL産生について検討した。アポAIに特異的なモノクローナル抗体725-1E2は後者のコレステロール搬出を阻害する(Okuhira, Tsujita et al.2004)がこの抗体存在下では肝細胞からのHDL産生が消失し、ABCA1の自殺基質様阻害剤(Wu, Tsujita et al.2004)投与HepG2細胞やABCA1欠損マウスの肝初代培養細胞においてHDL産生機構は末梢細胞と同様に存在しアポAI-ABCA1によるHDL新生機構が肝からのHDL新生に関与していることが明らかにできた(Tsujita etal.2005)
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