• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

アンドロゲン受容体特異的コアクチベーターp120βのアンドロゲン抵抗性解除の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15590968
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 内分泌学
研究機関獨協医科大学 (2004)
群馬大学 (2003)

研究代表者

門傳 剛 (門伝 剛)  獨協医科大学, 医学部, 講師 (20323363)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード前立腺癌 / アンドロゲン受容体 / コアクチベーター / p120
研究概要

前立腺癌の再発例のアンドロゲン抵抗性獲得のメカニズムをアンドロゲン特異的コアクチベーターp120βを用いて解明を試みた。正常アンドロゲン受容体(AR)を発現するアンドロゲン抵抗性前立腺癌PC3細胞においてp120βの発現がp120αに対して発現は優位ではなく、またdehydrotestosterone(DHT)存在下(24〜96時間の培養)においてもp120の発現比に変化を認めなかった。p120αとp120βの発現比の変化は正常ARの存在だけでは起こりえないと考えられた。次にPC3細胞においてp120αの発現を抑制するRNAi(interference)の構築を試みたが、最大25%の減少を認めるのみであり、RNAiの配列の決定が困難であり、RNAi法によるp120αの発現を完全に抑制することはできなかった。RNAiによりp120αの発現を抑制したPC3細胞へMMTVリポーター遺伝子とAR遺伝子を導入し、ルシフェラーゼアッセイを行うとDHT添加により、活性が30%抑制された。このことより内因性のp120αはARの転写活性に関与していることが示唆された。次にAR発現PC3細胞にp120αとp120βをそれぞれ遺伝子導入してDHTを添加して活性を比較した。p120αとp120β共に活性を上昇させ、コアクチベーターとして機能するとともに、その活性の強さは同等であった。p120αとβの機能的な違いをPC3細胞を用いて証明してきた。すなわちDHTと他のリガンドを同時に加えるとp120αのコアクチベーターの機能が抑制されるが、p120βの機能は抑制されなかった。しかしRXRのリガンドである9-cis RAのみ両者とも抑制されるという現象が起きた。しかしAR発現のPC細胞においてはDHTと9-cis RA同時添加ではp120βのコアクチベーターの機能は抑制されず、ARの発現量による違いにより起こるものと推定された。我々はRXRがコアクチベーターをリクルートして活性を調整することを証明してきたが、これらの結果はARからp120αはRXRの様な他の受容体にリクルートされ易く、p120βはリクルートされがたく、そのことによりp120αとp120βの機能の違いが出現するものと考えられた。以上の結果よりp120αとp120βの発現の差は前立腺癌のアンドロゲン感受性を規定する一つの要因であると考えられた。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Unliganded RXR acts as an inhibitory factor on troglitazone-induced activation2004

    • 著者名/発表者名
      Tsuyoshi Monden et al.
    • 雑誌名

      Life Sciences 76

      ページ: 731-741

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書 2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Unliganded RXR acts as an inhibitory factor on troglitazone-induced activation.2004

    • 著者名/発表者名
      Tsuyoshi Monden et al.
    • 雑誌名

      Life Sciences 76

      ページ: 731-741

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi