研究課題/領域番号 |
15590986
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
亀谷 純 日本医科大学, 医学部, 講師 (20204638)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | グレリン / グレリン受容体 / GHS / GHS受容体 |
研究概要 |
グレリンはGHS(growth hormone secretagogue)受容体の内因性リガンドとしてラットの胃から同定された。グレリンは胃のみならず視床下部および下垂体にも発現されており、その受容体GHS-Rは視床下部と下垂体に存在する。本研究ではまず下垂体グレリンの発現について遺伝子レベルおよび蛋白レベルで検討した。副腎摘除による副腎機能低下状態、抗甲状腺薬を投与し甲状腺機能低下状態のラットなど視床下部GHRH(growth hormone releasing hormone)発現の亢進したラットでは、下垂体グレリンの発現は遺伝子レベルでも、蛋白レベルでも増加していた。一方、デキサメサゾンを投与しグルココルチコイド過剰状態にしたラット、T3を投与して甲状腺中毒状態にしたラット、72時間絶食にしたラットなど視床下部GHRHの発現が低下する状態では下垂体グレリンの発現が遺伝子レベルでも蛋白レベルでも低下していることが明らかになった(Endocrinology)。次に、甲状腺中毒症では過食が起こることが報告されているが、このメカニズムについて検討した。甲状腺中毒症では血中レプチン濃度は低下するが、血中グレリン濃度は有意に変化せず、甲状腺中毒症の過食にはグレリンは関与していないことを明らかになった(Neuroendocrinology)。更に、胃潅流法を用いて、インスリンおよびレプチンが胃に直接作用してグレリンの分泌を抑制すること、グルカゴンが胃に直接作用してグレリンの分泌を促進することを明らかにした(Regul Pept)。我々は、Insulin-like growth factor-I(IGF-I)が下垂体のグレリン受容体の遺伝子発現を負に調節することを報告した(Regul Pept)。
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