研究課題/領域番号 |
15590998
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
藤井 雅寛 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30183099)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | HTLV-1 / ATL / ウイルス / Tax / NF-kB / アポトーシス / 発がん / 白血病 / 発ガン / 感染 / トランスフォメーション |
研究概要 |
成人T細胞白血病(ATL)は極めて悪性の白血病であるが、その発症はヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)の感染によって引き起こされる。また、その発症にはHTLV-1感染細胞中に生じる複数の宿主遺伝子変異が関与している。我々は、転写因子NF-kBの活性化がATL発症に関与することを報告してきた。NF-kB活性化能を指標とした発現クローニング法により、ATL細胞からNF-kBを活性化する遺伝子の分離を試みた。分離された遺伝子の1つはCD30であった。実際にCD30を過剰発現することによって、NF-kBの活性化が観察された。調べた限りすべてのATLに由来する細胞株においてCD30の高発現が検出された。また、その発現量はHTLV-1が感染していない細胞株よりも極めて高かった。CD30の発現は一部の(12.1%)ATL患者の白血病細胞においても観察された。従って、CD30の過剰発現が一部のATL発症に関与することが示唆された。この発現クローニング法により最も高率に分離されたのは、N端を欠失したNIK(NF-kB inducing kinase)遺伝子であった。すなわち、N端を欠失することにより、NF-kBに対する恒常的な活性化能を獲得したことが推定された。あいにく、この欠失はライブラリー作製時のアーチファクトであり、ATL発症に直接関与する可能性は低いと考えられた。しかしながら、これらの結果はNIKおよびNIKを介したNF-kB活性化経路が発がんに関与する可能性を示した。
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