• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

アレルギー疾患治療への分子生物学的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 15591065
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 膠原病・アレルギー・感染症内科学
研究機関昭和大学

研究代表者

戸部 敞  昭和大学, 薬学部, 教授 (90102368)

研究分担者 中野 泰子  昭和大学, 薬学部, 助教授 (20155790)
根来 孝治  昭和大学, 薬学部, 助手 (70218270)
成島 道昭  昭和大学, 医学部, 助教授 (30255856)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード制御性T細胞 / regulatory T cells / Tregs / CD25^<high>CD4^+ T細胞 / CD45RO^+ T細胞 / Ca^<2+>不応答性 / anergy / CD25^<high>CD4^+CD45RO^+T細胞 / Treg / Ca流入 / 喘息 / アレルギー反応 / 不応答(anergy) / CD25^<high>Treg
研究概要

制御性T細胞(regulatory T cells ; Tregs)が自己抗原(Th1型)や外来抗原(Th2型)に対する免疫応答の何れも制御し、このバランスに影響していると推測されている。成人気管支喘息患者での制御性CD25^<high>CD4^+ T細胞の検討をした。CD25^<high>CD4^+ T細胞の数や表現型には差はみられなかったが、喘息患者におけるCD25^<high>CD4^+ T細胞の機能に異常が見られた。喘息患者の慢性気道炎症に対する抑制能力の欠如及び、Tregs自身がIL-5を産生し好酸球を活性化し、その病態を増悪させる可能性が推測された。次に、罹患歴及び吸入ステロイド使用期間が非常に短く、気道の炎症が様々な要因により修飾されていない小児を対象にした。小児のCD25^<high>Tregの表面抗原解析結果は、非喘息コントロール群と喘息患児群で大きな差は見られなかった。しかし、regulatory活性を持つとされているCD25^<high>CD4^+ T細胞中のCD45RO^+ T細胞が成人(約85%)に比べ、小児では約55.04%と少なかった。小児患児群で、CD25^<high>CD4^+ T細胞は不応答(anergy)細胞であるにも関わらず、抗体刺激時に細胞内Ca^<2+>流入が見られた。非喘息コントロール成人での結果から、CD4^+ T細胞中のCD25^<high>CD4^+CD45RO^+ T細胞の割合がCa^<2+>不応答細胞の割合と一致した。更に、成人喘息患者のCD25^<high>CD4^+ T細胞のCD45RO^+マーカー発現細胞の割合は、非喘息コントロールと変わらないにも関わらず、Ca^<2+>不応答性細胞の割合がかなり減少しており、CD25^-CD4^+ T細胞の増殖抑制能も減弱していた。つまり、表面抗原マーカーとCa^<2+>不応答性を測定する事によりTregsの機能異常を測定できると考えられた。臨床データとTregsの機能解析を検討した結果、Tregsの異常が考えられる群は、検査値異常が認められ、また、罹患歴が長い傾向があった。つまり、機能異常が認められない患児に比べ気道での炎症が亢進している事が推測された。我々が確立した測定系によりTregsの機能異常をより厳密に検出する事が可能になった。この測定系は気道炎症の指標になるのではないかと推測される。また、小児患児ではステロイドの減量やoutogrowingが予測できる可能性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi