研究課題/領域番号 |
15591073
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー・感染症内科学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
高田 徹 福岡大学, 医学部, 講師 (90268996)
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研究分担者 |
鈴宮 淳司 福岡大学, 医学部, 助教授 (70206556)
藤本 秀士 (藤本 秀土) 九州大学, 医学部, 助教授 (30199369)
勝田 仁 九州大学, 医学部, 助手 (50333240)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | Campylobacter jejuni / Helicobacter pylori / Cj0208 / Cj0634 / Cj0722c / natural transformation / メチレース / DNAメチル転移酵素 / 病原因子 / DNA microarray |
研究概要 |
I.感染性腸炎の主要原因菌であるCampylobacter jejuniのDNA取り込み能に関与する遺伝子の機能同定:C.jejuniのCj0634の機能を評価した。その結果、Cj0634::aphA変異株では形質転換効率が約100分の1以下に低下し、shuttle plasmid pRY111による形質転換能が完全に喪失した。これらの結果よりC.jejuni dprA遺伝子はHelicobacter pyloriとgenotypeおよびphenotypeの両面から最も類似した機能を示す事が明らかとなった(FEMS Microbiol Lett 2005). II.菌の病原性との関連が報告されているDNAメチル転移酵素につきC.jejuniにおいて検討するため同菌のDNAメチル転移酵素遺伝子と推測されるCj0208遺伝子の機能について部位特異的にCj0208をノックアウトした変異株を作成し、表現型並びにヒヨコ腸管における定着能を親株と比較することにより検討した。Cj0208はRAATTYをメチル化するm6Aメチル転移酵素であることが明らかとなった。Cj0208変異株はflaA,flaB各フラジェリン蛋白の産生が抑制されており、鞭毛構造が欠損していることが確認された。ヒヨコ腸管への定着能は親株に比べ10^2〜10^3分の1に減弱していた。以上よりCj0208はRAATTY部位のメチル化により同菌の鞭毛形成ひいては定着能を制御していることが示唆された。 III.これら遺伝子の宿主反応に与える影響を解析するため宿主感染組織におけるアポトーシス惹起能、ケモカイン分泌刺激につき変異株と親株とで現在比較検討を加えている。
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