研究課題/領域番号 |
15591086
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | お茶の水女子大学 (2004-2005) 東京大学 (2003) |
研究代表者 |
榊原 洋一 (2004-2005) お茶の水女子大学, 子ども発達教育研究センター, 教授 (10143463)
斉藤 真木子 (2003) 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (20225733)
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研究分担者 |
岩森 正男 近畿大学, 理工学部, 教授 (90110022)
久保田 雅也 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (90251272)
榊原 洋一 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10143463)
市堰 浩 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (20282650)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | Zellweger症候群 / ペルオキシゾーム / セラミドモノヘキソシド / 膜流動性 / Z65細胞 / プラズマローゲン / 過酸化水素 / コレステロールエステル / セレブロシド / ホスファチジルコリン / Pex5 / ZP102細胞 |
研究概要 |
Zellweger症候群(ZS)(7ヶ月)と対照正常(3,6,21ヶ月)由来の大脳につき脂質組成解析を行った。 灰白質において、ZSのみでCMHが検出された。灰白質、白質においてコレステロールエステル(CE)が他の対照月齢より約3倍に増加していた。VJ-41抗体を用いた薄層クロマトグラフィー免疫染色によりZSでdisaturated PCの増加を認めた。HPLCによる分子種分画を行ったところZS灰白質ではジパルミトイルジアシルグリセロール(dipalmitoyl DG)が他のどの月齢より増加していた。ペルオキシゾームを欠損する培養細胞(ZP102)細胞では(ceramide monohexoside, CMH)および遊離脂肪酸の増加とトリアシルグリセロール(TAG)の減少が認められた。ZP102細胞では遊離脂肪酸分画中、C18:0減少とC18:1増加があり、TAGでは極長鎖脂肪酸のC24:0が増加し、スフィンゴミエリン(SM)ではC18:1の増加が認められた。^<14>Cラベルされた飽和脂肪酸([^<14>C]lignoceric acid)はZP102細胞においてSMとCMHにより多く取り込まれた。ZP102細胞では対照と比べ膜流動性の低下と相転移温度の上昇を認めた。ペルオキシゾーム欠損により培養細胞において様々な脂質代謝変化が生じ、特に飽和脂肪酸のスフィンゴ脂質への取り込みの増加によって細胞膜流動性の低下がもたらされたと考えられる。このようなペルオキシゾーム欠損細胞の膜の性質の変化がペルオキシゾーム病の病態に関与している可能性が示唆された。
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