研究課題/領域番号 |
15591097
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
市川 元基 信州大学, 医学部, 教授 (60223088)
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研究分担者 |
中山 構造 (中山 耕造) 信州大学, 医学部, 講師 (70192680)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 神経幹細胞移植 / 実験的自己免疫性脳脊髄炎 / 神経幹細胞 / 実験的自己免疫性脳脊髄 |
研究概要 |
ラットの胎児の頭部組織から採取し、培養した神経幹細胞にEnhanced green fluorescence protein(EGFP)遺伝子を導入した。この神経幹細胞10^4個を、モルモットのミエリン塩基性タンパクをルイスラットに感作して誘導した実験的自己免疫性脳脊髄炎の回復期の中枢神経組織(大脳半球)に移植したが、脳脊髄炎の臨床症状に関して差はみられなかった。脳脊髄炎回復後に解剖して中枢神経系の病理組織標本を作成、蛍光顕微鏡を用いてEGFP陽性細胞の分布を確認した。この実験的自己免疫性脳脊髄炎は主に腰部脊髄を中心に白質および灰白質の炎症を起こした。しかし,大脳半球に移植した神経幹細胞はほとんど脳脊髄炎を起こした腰部脊髄組織には確認できなかった。次にタイラー脳脊髄炎ウイルスをSJL/Jマウスの脳内に接種して発症させた脱髄疾患モデル動物の大脳半球にマウス胎児の神経幹細胞を移植したが、やはり脊髄に神経幹細胞の生着は確認できなかった。さらに髄鞘オリゴデンドロサイト糖蛋白の脳炎起炎ペプチドである35-55をNODマウスに感作して発症させた再発寛解型脳脊髄炎初発時のやや回復期の大脳半球に神経幹細胞を移植した。このNODマウスは脊髄炎とともに視神経炎を起こしており、少量ではあるが移植した神経幹細胞が寛解期の視神経に確認された。しかし、臨床症状の回復あるいはその後の再発頻度に差はみられなかった。この脳脊髄炎では炎症性サイトカインが脳脊髄炎の発症に深く関わっていることが知られており、各種サイトカインの動態が神経幹細胞移植における移植細胞の生着に関係していると考え、今後炎症性および調節性サイトカインの各病期における動態を調べ、神経幹細胞移植の生着と臨床症状の改善に関する研究を行う必要がある。
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