研究課題/領域番号 |
15591105
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
原 純一 (2004) 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (00238156)
松田 佳子 (2003) 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (60343258)
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研究分担者 |
太田 秀明 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (60322187)
時政 定雄 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
藤崎 弘之 大阪大学, 医学系研究科, 助手
原 純一 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00238156)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | LRRC8 / LRRC8ファミリー / B細胞の分化 |
研究概要 |
われわれは最近、先天性無ガンマグロブリン血症の患児より新規遺伝子であるLRRC8を単離・同定した。B細胞の分化の解明に重要と考えられるため、LRRC8の機能解析およびホモログの発現解析をおこなった。 1)抗LRRC8ポリクローナル抗体を用いた解析により、LRRC8は末梢血B細胞に強く発現し、骨髄ではLRRC8はB細胞の成熟とともに発現されることが明らかとなった。また、脳組織ではマイクログリアで発現され、脾臓においてはマクロファージに発現が認められた。 2)LRRC8には4個のホモログが存在し、極めて高いアミノ酸相同性を有しておりひとつのファミリー(LRRC8ファミリー)を構成していた。リンパ球の活性化や単球の刺激実験の結果から、このファミリーは、リンパ球・単球の増殖や活性化に関与していることが示唆された。 3)LRRC8の白血病への関与をサザンハイブリダイゼーション法を用いて臨床検体で検討したが、白血病・リンパ腫細胞に大きな遺伝子異常は認めなかった。抗LRRC8抗体を用いたフローサイトメトリー法による解析においても異常はみられなかった。 4)LRRC8の機能をさらに詳細に検討するために、LRRC8欠損マウスを作成中である。マウスLRRC8遺伝子は2つのエクソンから成るが、遺伝子全長の8割以上を占めるexon1を欠失したターゲッティングベクターを作成して、現在、ES細胞への導入さらにはキメラマウスの作成中である。
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