研究課題/領域番号 |
15591112
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
田代 聡 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (20243610)
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研究分担者 |
五十嵐 和彦 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00250738)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | CML / Bach2 / PNL / Imatinib / ABL / PML / STI571 / Abl遺伝子 / Rad51 |
研究概要 |
CML細胞における転写因子Bach2の役割についての基礎的研究として、Bach2の核内動態についての詳細な解析を行なった。その結果、酸化ストレスによりBach2が細胞質から核に移行し、核内ドメインPMLボディの近傍あるいはPMLボディを取り囲むように核内フォーカスを形成し、PMLボディ近傍の転写活性を抑制すること、Bach2フォーカスの局在の制御にはBach2のタンパク質修飾が必要であることを明らかにし報告した。 また、CML細胞株ではimatinib添加によりBach2の発現が誘導されること、Bach2遺伝子の核内局在が変化することを明らかにし、第45回小児血液学会で報告し、現在論文投稿準備中である。一方、IFNα添加ではCML細胞株におけるBach2の発現は誘導されず、またimatinibとは相加効果が認められた。CML症例の臨床検体を用いたAbl遺伝子点突然変異の検出法を確立するとともに、臨床検体の収集も開始した。 抗腫瘍療法によるDNA損傷の修復機構と細胞死誘導機構の関連を解明するため、本年度は放射線照射後のDNA修復関連タンパク質Rad51が形成する核内フォーカスと細胞死誘導に関与するとされているPMLボディの局在の関連を解析し、致死的な放射線照射ではRad51フォーカスとPMLボディの共局在が認められるが、修復可能な条件では共局在が認められないことが明らかになった。 さらに、Bach2と同様な構造を示し、酸化ストレス応答の制御に関連するBach1の機能解析を行い、報告した。
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