研究課題/領域番号 |
15591116
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 佐賀大学 (2004) 佐賀大学(医学部) (2003) |
研究代表者 |
西村 真二 佐賀大学, 医学部, 助手 (30346895)
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研究分担者 |
在津 正文 佐賀大学, 医学部, 助手 (10346877)
石井 榮一 佐賀大学, 医学部, 助教授 (20176126)
濱崎 雄平 佐賀大学, 医学部, 教授 (10172967)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 川崎病 / CD14 / 遺伝子多型 / TLR2 / TLR4 / RP105 / 冠動脈病変 / トールライクレセプター2 / トールライクレセプター4 / Toll like receptor / VEGF / HGF / polymorphism |
研究概要 |
CD14遺伝子プロモーター領域の遺伝子多型(CD14/-159C/T)と川崎病冠動脈病変発症の研究結果をThe Journal of Pediatrics(2003;143:357-62)に報告した。佐賀地区で診断、治療された川崎病患者で、本研究に同意の得られた川崎病67例、対照69例を対象とし研究を行った。この遺伝子多型の頻度はこれまでの報告と有意差はなく、この遺伝子多型は発症には影響してはいなかった。しかし、ロジスティック回帰分析にて、冠動脈病変合併例は、TTのオッズ比は4.05で、さらに冠動脈後遺症例ではTTのオッズ比は6.61とより高値となった。また、ガンマグロブリン未使用例を除く、55例で同様の検討を行い、TTのオッズ比は、冠動脈病変では3.97、後遺症では、7.08と更に高値であった。また、Tアレルを持つことのオッズ比は、冠動脈病変では2.22、後遺症では5.49と同様であった。以上より、川崎病の重症化、冠動脈病変発症、後遺症の残存とCD14プロモーター領域の遺伝子多型との関連性が示された。次に、TLR2遺伝子およびTRL4遺伝子の遺伝子多型の検討においては、既知の報告の領域での遺伝子多型は川崎病群50例においても対照群50例においても認められず、川崎病との関連は指摘できず、本邦における同遺伝子多型は欧米と異なる可能性がある。RP105の研究においては、川崎病急性期のBリンパ球における、RP105の誘導はCRP高値である細菌性感染症とは異なり、RP105の特異的機能が病態に関わっている可能性を示唆させた。
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