研究課題/領域番号 |
15591132
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
長谷川 奉延 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (20189533)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | StAR / ApoA1 / 神経ステロイドホルモン / コレステロール側鎖切断酵素 / Apolipoprotein A1 / 脂肪沈着 / HDL-コレステロール / 先天性リポイド副腎過形成 |
研究概要 |
1 マウス血中の主要なコレステロールであるHDL-コレステロールの輸送担体であるApolipoprotein A-1(以下Apo A1)ノックアウトマウスとsteroidogenic acute regulatory protein(StAR)ノックアウトマウスとを交配し、Apo A1/StARダブルノックアウトマウス(以下ダブルKO)を作成した。wild type、ノックアウトおよびダブルKOを内科的に治療、経時的に屠殺し、oil red O染色を用いた組織学的解析を行った。成績:新生児期ステロイドホルモン産生組織の脂肪沈着は、副腎皮質および雄精巣間質いずれもノックアウト>>ダブルKO>wild typeであった。雌卵巣間質の脂肪沈着はノックアウト、ダブルKO、wild typeのいずれにおいても(-)であった。8週齢の雄精巣間質および雌卵巣間質の脂肪沈着はいずれもノックアウト>>ダブルKO>wild typeであった。 2.StARおよびステロイドホルモン産生酵素の代表であるコレステロール側鎖切断酵素(P450scc)の脳内における蛋白質レベルでの発現部位を免疫組織化学染色に検討した。成績:大脳皮質運動野、および海馬のニューロンおよび海馬のグリアにStAR蛋白質の発現を認めた。二重免疫組織化学染色により、StARおよびP450sccが海馬において同一細胞に発現していることを確認した。 以上の成績は、StARノックアウトマウスの副腎皮質および性腺のステロイドホルモン産生細胞における主要な脂肪沈着の由来は血中HDL-コレステロールであることを示す。また神経ステロイドホルモンは脳内の特定の細胞で産生されること、およびStARは神経ステロイドホルモン産生において重要な機能を有していること、を示唆する。
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