研究課題/領域番号 |
15591155
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
常石 秀市 神戸大学, 医学部附属病院, 助教授 (10271040)
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研究分担者 |
横山 直樹 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (20314487)
大橋 玉基 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (60362779)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | アポトーシス / 低酸素性虚血性脳障害 / カスペース阻害剤 / PDGF-α受容体 / hypermyelination / モリス水迷路 / カスペース-3 / BAF / Morris水迷路 / トロンビン受容体 / PAR-1 / 血小板由来成長因子 |
研究概要 |
トロンビン受容体活性化によるグリア・神経細胞の分化抑制制御機構の作用点として考えられる血小板由来成長因子(PDGF)α受容体の発現が、幼若ラット低酸素虚血障害モデルの脳組織にて増強し、グリア細胞の障害を最小限に食い止め、逆に分化時期より早期の髄鞘化を惹起することを明らかにした。この現象が生体にとって有利であるのか否かは不明であるが、分化現象を修飾する作用は注目に値する。 分化と関わりの深いアポトーシス制御の脳障害への影響を検討するために、アポトーシス実行酵素であるカスペース阻害薬によるアポトーシス抑制を低酸素虚血脳障害(HIE)幼若ラットモデルにおいて試み、中〜長期予後としての空間学習能力評価を実施した。HIEモデルラットの脳室内へカスペース阻害剤(BAF)を、低酸素虚血負荷直前の1回、あるいは負荷直前と負荷後12時間の2回投与した。負荷後24時間での海馬組織中カスペース-3活性は、BAF1回投与ではvehicle群の20%以下(p<0.02)、2回投与では35%に抑制された。各群の非障害側の活性はvehicle群障害側の10%未満であった。 5週齢にモリス水迷路テストを実施したところ、vehicle群、BAF群はいずれも1日目の70%程度までの短縮に留まった。Rora-rod回転板テストでは各群の運動能力に有意差は認められず、運動能力が水迷路成績に影響していないことを確認し、本HIEモデルが高次脳機龍の評価に適していることを証明した。 BAF投与による治療は目標到達時間の短縮、すなわちHIEによる空間学習能力の喪失を防止できなかった。負荷後24時間でのカスペース-3活性は十分抑制していたことから、アポトーシスよりも微少なネクローシスやシナプス形成障害などによる高次脳機能障害が原因として考えられた。
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